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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第百九十五話 カップリングその八

「普通に動くと思うよ」
「そうあるか」
「何か中国でもものが自然に動く話多いよね」
「それは時代によるある」
「時代っていうと」
「中国ではそれぞれの時代で怪談も違うある」
 そうしたものだというのだ。
「唐の頃はそうしたお話が多いあるな」
「ものが自然に動くっていう」
「あと狐あるが」
 唐代といえばというのだ。
「この時代はそうした話が多いある」
「そうなんだね」
「ポルターガイスロよネ、そういえバ」
 ジューンさんはものが自然に動くことをポルターガイスト現象と考えそのうえで僕達にこう言ってきた。
「この学園にもその話あるね」
「動く模型以外にもネ」
「そうよね」
「風もないのに木の枝がかなり動いたりね」
 司馬直哉の城の崎にてどころじゃない、この作品で木が自然に動く場面があってこれは怪奇現象かと話題になったらしい。
「あと急に本棚の本が出て乱れ飛んだりとか」
「あるよネ」
「そうした話も多いんだ」
 この学園にはだ。
「本当に色々な怪談があって」
「ポルターガイストもあるのネ」
「映画みたいなことにはならないけれど」
 この映画のシリーズの関係者が次々に怪死していったという噂は本当だろうか、怪奇映画には結構ある話にしても気になる。
「やっぱりね」
「あるのネ」
「何か僕達が夏行った江田島にもあるんだ」
 海上自衛隊幹部候補生学校、つまり旧海軍兵学校にもだ。
「あそこは戦前からそうした話があって」
「そういえばそんなお話聞いたワ」
「あそこの戦艦の砲台ね」
 事故で爆沈した陸奥の砲台を再現したものだ。
「あれが夜の十二時に回転するってね」
「言われているノ」
「それを確かめようとある部屋に夜一人いた人がいたらしいけれど」
「砲台が動いたの見たノ」
「いや、十二時になったら」
 陸奥の砲台が動くというその時間だ、しかし何かある時間は夜の十二時や二時というのが本当に多い。
「その部屋でポルターガイスト現象が起こったらしいんだ」
「そこでなノ」
「そう言われているんだ」
「そうなのネ」
「この話前に誰かに話したけれど」
 このことは覚えている。
「それでも不思議だよね」
「そうね、何かト」
「その部屋の方も」
 陸奥の砲台も不思議だけれどだ。
「不思議だね」
「そうネ」
「怪談は世界中にあるあるな」
 水蓮さんはここでこう言った。
「それで日本でもあるな」
「そうだね、この学園は相当に多いし」
 伊達に世界屈指の心霊、怪談スポットと言われていない。
「京都も多いしね」
「あの街もあるな」
「百鬼夜行の話もあるし」
 妖怪のものだったり人間のものだったりする。
「あそこは」
「妖怪が団体で行進するっていウ」
「あれあるな」
「うん、あの話もあるし怨霊とかの話もね」
 源氏物語にも平家物語にも出て来る。
「無茶苦茶多いというか」
「あの街自体がネ」
「怨霊を意識しているあるな」
「そうなんだ、桓武帝がね」
 この方がだ。 
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