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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第百八十八話 本を探しているとその十二

「まことに」
「そして今もですね」
「彼等は腐敗して卑劣なままです」
「本当に日教組は変わっていないのですね」
「あの組織を何とかしないと」
 畑中さんは僕に危惧を以て話した。
「日本の教育は歪められたままです」
「そうですよね」
「問題のある教師が排除されないのですから」
「腐った奴がずっと残るんですね」
「そうです、私が成敗した輩は剣道家か」
 僕に尋ねる様に言ってきた。
「答えは出ていますね」
「はい、ただの暴力教師ですね」
「彼のしたことは剣道ではありません」
「暴力に過ぎないですよね」
「剣道と暴力は違います」 
 今度は断言だった。
「そもそも何故中学生に突きは駄目か、体格が圧倒的に違う子供にその様な技を仕掛けていいものか」
「答えは言うまでもないですね」
「それを知っていないなら教師の資格はないです」
「本当にそうですよね」
「知っていて無視するなら余計に許せません」
「確信犯ですからね」
「はい、どちらにしろ人に教える資格のない輩が日教組が強いと守られるのです」
 そして教鞭を取り続ける、迷惑をするのは教えられる生徒達だ。
「あの組織は共産主義の影響が強いことも問題ですが」
「その体質がですね」
「悪なのです」
 まさにそれそのものだというのだ。
「日本を蝕む」
「悪ですか」
「そうした教師を庇うことが善か」
「悪になりますね」
「はい、北朝鮮の教育が理想ですし」
 これも彼等が共産主義者だからか、同じ共産主義の北朝鮮を見るのか。もっとも世襲制で階級制度が存在している国の何処が共産主義か甚だ疑問だ。
「あの様な国の教育を日本に入れると」
「とんでもないことになりますね」
「彼等の言う自由や民主主義は」
「その時点で嘘になりますね」
「北朝鮮に自由も民主主義もありません」
「国の名前に入っていますけれどね」
「入っているだけです」
 本当にそれだけだという返事だった。
「実態はです」
「世襲制の独裁国家で」
「階級もあります、しかも」
 畑中さんは北朝鮮についてさらに話した。
「国民皆兵で尚且つ先軍政治の国です」
「軍国主義なんてものじゃないですね」
「戦前の日本の比ではありません」
 その軍隊の規模たるやだ。
「究極の軍国主義国家です」
「核兵器も開発していますし」
「軍事費は国家予算の四分の一です」
「本当に軍隊の国ですね」
「そうした国を是としていて平和がまことか」
「それも答えが出ていますね」
「はい、彼等の言うことは全てです」
 北朝鮮と親しくあの国の教育を理想と考えているのならだ。
「嘘になります」
「そうなるんですね」
「そしてそうした組織が子供に何を教えるか」
「考えるだけで怖いですね」
「だから私は言うのです」
「日教組は悪だと」
「しかも身内にも甘いので」
 問題のある教師を庇う、そもそもそうした教師が結構以上にコネで入っているという話も聞いている。
「余計に悪質です」
「日教組は何とかしないといけないですか」
「戦後ずっと思ってきました」
「ずっとですか」
「はい」
 その通りだというのだ。
「そう思っています」
「そうなんですね」
「文学を読んでいても思いました、彼等の様な考えを持ってはならないと」
 小説、それを読んでいてだ。
「思っていました」
「戦後ずっとですか」
「そうです、ソ連崩壊からもまだ残っていますが」
 共産主義の欠点が露わになっても彼等は残っている、考えてみれば不思議なことだ。 
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