夢幻水滸伝
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第七十三話 荒波を見てその八
「土佐よりもです」
「他の国がええぜよ」
「はい、そしてその場所は」
織田は正岡を見つつ彼に話した。
「ここがいいでしょう」
「松山じゃな」
「やはりここは四国で最も栄えていますし」
「陸の便も海の便もええのう」
「はい、四国の何処にも行きやすいです」
「そうじゃ、それでぜよ」
まさにとだ、正岡も織田に行った。
「ここをわし等の第一の拠点としてじゃ」
「第二は高知にする」
「そうして治めていくぜよ」
四国をというのだ。
「それでどうぜよ」
「宜しいかと。では」
「よし、今からじゃな」
「この松山を我々の第一の拠点としましょう」
織田はまた正岡に応えた。
「そして四国の統一を目指し」
「まずは上洛じゃ」
「そうしていきましょう」
「その様にのう、それでじゃが」
正岡は話が一段落したところでだ、右目を悪戯っぽく瞑ったうえで織田に今度はこうしたことを言った。
「おまん酒はどうじゃ」
「般若湯ですか」
「それはどうじゃ」
「まだ修行が足りず」
少し申し訳なさそうに前置きしてだ、織田は正岡に答えた。
「それで」
「そうか、じゃあ今から飲むぜよ」
「それでは」
「松山言うたら鯛じゃのう」
「名産ですね」
「鯛の刺身、それで他の海の幸とでざーとに蜜柑もじゃ」
「最後はそれですか」
織田は蜜柑と聞いて笑って応えた。
「そして柚子もですね」
「肴にかけるぜよ」
「そうしてですね」
「今から飲むぜよ、わしは酒が大好きでのう」
笑ってだ、正岡は自分のことを話した。
「それでぜよ」
「こちらの世界でもよく飲まれますか」
「土佐じゃよく鰹でじゃ」
「鰹のたたきですね」
「それで飲んでるぜよ」
「まさに土佐ですね」
「それでここでは鯛ぜよ。最後のでざーとはじゃ」
食事の最後のことも言うのだった。
「蜜柑ぜよ」
「何か平仮名の言い方ですが」
「ははは、それは訛りじゃ」
「正岡さんのですか」
「土佐にはないぜよ、わしはどうしてもじゃ」
「デザートがでざーとになりますか」
「そうぜよ、英語の発音が悪いぜよ」
自分で笑って言うのだった。
「テストの成績はええんじゃがのう」
「テストはしっかりと片仮名になってますね」
「そうした風になっちょるぜよ」
「デザートだけでしょうか、とにかく今からですね」
「おう、飲むか」
「それでは」
織田も笑顔で乗った、そうして二人で共に鯛の刺身等様々な海の幸と共に酒を楽しんだ。そしてだった。
二人は絆も深めていき讃岐や阿波の諸勢力も自分達の勢力に収めていった。正岡はその中で織田にこんなことを言った。
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