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八条学園騒動記

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第四百九十一話 強過ぎる主人公その二

「日韓関係がこじれていてね」
「日本のメーカーとして切れて製作したからか」
「そうしたゲームだから」
「こちら側がそこまで強いんだな」
「まあ実際李氏朝鮮軍日本にやられっぱなしだったけれど」
 このことは史実にある、日本軍の足軽達の鉄砲や長槍の前に李氏朝鮮軍はまるで歯が立たなかったのだ。
「このゲームじゃね」
「その史実以上にか」
「加藤清正と島津義弘だけで戦っているから」
「まさにゲームだな」
「ちなみに加藤清正は槍だけれど」 
 ビアンカハ主人公が持っている武器の話もした。
「島津義弘は刀よ」
「その刀で敵を倒していくか」
「武器の間合いは加藤清正の方が上なのよ」
「槍だからだな」
「そう、それで素早さは島津義弘の方が上よ」
「個性はあるんだな」
「ただどっちも鬼みたいに強いから」
 所謂チートキャラだというのだ、ゲームを観てもわかることだが。
「あまり違いはないのよ」
「どちらも強過ぎてだな」
「違いはないの、いや本当にね」
 遊び続けつつ言うビアンカだった。
「このゲームの敵弱いわ」
「一撃で吹き飛ばされていっているな」
「そうでしょ、動きも遅いしね」
「攻撃してもな」
「攻撃も弾が遅いし威力も弱くて」
 見れば攻撃は簡単にかわせる位だ、受けても千ポイント位ある体力から一ポイントずつしか減っていない。
「こんなのだから」
「簡単に進めるか」
「ちなみにボーナスステージもあるわ」
 シューティングゲームには付きもののステージだ、ゲームを進めるうえでの骨休みにもなっている。
「虎を狩っていくのよ」
「戦の余興に狩り尽くしたと言われたからだな」
「入れたのよ」
「成程な」
「虎もどんどん倒していくのよ」
 百獣の王ライオンよりも強いというこの獣をだ。
「一撃でね」
「何とか無双のキャラより強いな」
「イメージしていてもね」
 画面も観れば似ている、フィールドも広い。
「それでもね」
「無双系ゲームのキャラの中でもか」
「群を抜いて強くて」
 それでというのだ。
「この通りね」
「どんどん進めてクリアもか」
「楽なの」
「そうか、それでこのゲームを製作して発表して」
 アルフレドはここでこうも言った。
「韓国は怒らなかったか」
「滅茶苦茶怒ったみたいよ」
 ビアンカもすぐに答えた。
「それで太閤さんがラスボスのRPG作ったらしいわ」
「報復でだな」
「作って発表したの」
「泥試合だな」
「そういうことが繰り返されて」
「最後はどうなったか、か」
「まあ中央政府も各国も呆れてね」
「仲裁に入ったんだな」
 アルフレドはここに来た時にビアンカから聞いた話を思い出して言った。 
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