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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第百八十一話 体育祭が近付きその十五

「なっていませんね」
「当時の広島も」
「そのレベルにはなのね」
「どの組にもいっていませんでした」
「幾ら殺し合いしてても」
「あそこまではなのね」
「覚醒剤は扱っていましたが」
 当時はヒロポンといった、終戦直後はタバコ屋さんでも買えたけれど流石に危険なので禁止されたのだ。
「非合法になっても」
「それでもなのね」
「麻薬シンジケートまでにはなの」
「いっていませんでした」
 そんな半独立国家みたいになってはいなかったというのだ。
「流石に」
「まあそこまでいくとね」
「流石に酷いけれどね」
「作中ヒロポンを嫌っているヤクザ屋さんもいました」
 このことは早百合さんが話した。
「自分達まで警察に捜査を受けると言って」
「警察もそれ位の力はあったのね」 
 ダオさんは早百合さんの話を聞いて言った。
「力弱かったといっても」
「はい、それでもです」
「それだけの力はあって」
「捜査、そこではサツのガサ入れと言っていましたが」
「それを受ける場合もあったのね」
「それでヒロポン、覚醒剤を扱うことを嫌うヤクザ屋さんもいました」
 このことはどうも今のヤクザ屋さんでもあるらしい、何でも臓器売買や麻薬を扱うのはあちらでも汚い仕事らしい。
「そこは色々です」
「そうなのね」
「ちなみにそのヤクザ屋さんを演じていたのは松方弘樹さんでした」
 早百合さんはダオさんにこのこともお話した。
「若き日の」
「恰好いいわね、あの人」
「そうですね」
「ええ、何をやってもね」
「その人が演じていたヤクザ屋さんが言っていましたし」
「日本のヤクザ屋さんではそういうのはのね」
「いい仕事ではないのです」
 やるヤクザ屋さんはいることはいるがだ。
「そう思われているそうです」
「あれよね、元々テキ屋とか賭場の」
「風俗産業もですね」
「ああいうので稼いでいるのね」
「そうです」
 それがヤクザ屋さんの主な仕事だというのだ。
「特に先の二つですね」
「神社とかお寺のテキ屋さんと」
「賭場です」
「その二つがだったの」
「元々ヤクザ屋さんの稼業でした」
 小夜子さんはダオさんにこのことも話した。
「昔は」
「平和ね」
「平和ですか」
「だって別に麻薬とか扱ってないから」
 だからだというのだ。
 それでというのだ。
「もうね」
「平和ですか」
「殺し合いしてても」
 元がテキ屋や賭場ならというのだ。
「酷い場合山賊とかがなったりするから」
「山賊がですか」
「この前イタリアから来た子に聞いたのよ、クラスでね」
「イタリア、ですか」
「そう、イタリアってまさにあれじゃない」
 ダオさんはイタリアのその話を朝御飯を食べつつ話した。
「シチリアとかは」
「マフィアですね、ナポリだとカモラで」
「犯罪組織が凄いでしょ」
「かなりの力を持ってますね」
 それこそ当時の広島なんか比較にならない位だ、一体警察は何をしているんだとは言わない約束らしい。 
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