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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第百七十九話 マーマイトとキーウィその七

「そしておそらく」
「ムダ毛の処理も」
「すると寒くなるから」
「していませんわね」
「おそらく」
「そうですわね」
「それもまたロシア」
 本当に個性的で面白い国だと思う、それもいい意味で。
「寒いけれど面白い国」
「ですわね、サウナもありますし」
「そういえばロシアはサウナ」
「はい、そのお国ですわ」
「あとフィンランドも」
 この国にしてもそうだ、サウナの国だ。
「サウナに入ってあったまる」
「そうして寒さも凌いでいますわね」
「八条荘にもあるけれど」
 僕も愛用している、二日酔いになった時なんかサウナで汗をかくともう一発でお酒が抜けて気分爽快になる。
「元はロシアかフィンランド」
「あちらのものですわね」
「私サウナ好き」
「わたくしもですわ」
「あそこで汗をかいてすっきりして」
 身体の中にある毒素を出す、だからサウナは身体にいいのだ。ただし血糖値が上がるので水分を摂ってそうしたものを下げるのは忘れてはいけない。
「健康になる」
「ですわね」
「ただ、ロシア人はひょっとして」
 ここでこうも言ったエリザさんだった。
「お酒を飲んでそうして」
「それもウォッカを沢山」
「そうしてサウナに入ったら」
「大変ですわ」
 お酒を飲んですぐにサウナに入る、湯舟でもそうだけれどこれは危ない。心臓にかなりの負担がかかるからだ。
「死ぬこともありますわ」
「まさに」
「そうしたこともありましたら」
「ロシア人にとってよくない」
「そうですわね」
「それはね」 
 僕もわかる、お酒を大量に飲んでからの入浴は。特に全身に激しい汗をかくサウナ風呂なら余計にだ。
「危ないよね」
「自殺行為ですわ」
「僕もね、流石にね」
「サウナに入る時は」
「うん、飲む前にしているよ」
「それか二日酔いの時ですわね」
「二日酔い位だといいんだよ」
 飲んですぐでないとだ。
「お酒が残って辛い状態だから」
「すぐではないので」
「うん、けれどウォッカを沢山飲んだ直後は」
 それこそだ。
「心臓に悪くてね」
「命の危険もありますわね」
「だから止めた方がいいよ」
「そうですわね」
「これはフィンランドでもだよ」 
 もう一つのサウナが大好きな国でもだ、勿論八条学園にはこの国から来ている人もいる。尚フィンランドは本当の名前はスオミという。
「お酒を沢山飲んだ直後はね」
「サウナは禁物ですわね」
「飲酒運転と同じだよ」
「飲んだら入るな、ですわね」
「健康の為にはね、起きて二日酔いになってたら」
 その時にだ。
「入ればいいけれどね」
「そして汗をかいてですわね」
「一気に楽になればいいけれど」
 汗をかいて水風呂に入る、どんな酷い二日酔いでもこれを三回位繰り返すともう完全にすっきりする筈だ。
「すぐはね」
「駄目ですわね」
「うん、心臓に悪いから」
「くれぐれもですわね」
「心臓は大事だから」 
 身体の臓器の中でもだ、肝心という言葉がある通り肝臓と心臓は体内の五臓六腑の中でとりわけ大事な場所だ。 
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