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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第百七十七話 秋のイベントその五

「白人同士、アジア系同士」
「白人とアジア系のですね」
「混血が多い」
「白人、アジア系っていっても色々ですからね」
 例えば白人でもイギリスからの人だけでイングランド、スコットランド、アイルランド、ウェールズとある。俗にアメリカで言うワスプはイングランド系の即ちプロテスタントの人達のことだったのだ。スコットランド等はカトリックの人が多いのだ。
「ですから」
「日系と中国系とか」
「アジア系ですね」
「あとイングランド系とフランス系とか」
「本当に色々ですね」
「ちなみにパパはスコットランド系」
「あっ、そうなんですか」
「それで養子みたいに入って」
「苗字もですか」
「アボリジニーのものになったの」
 そうした感じになったというのだ。
「最初はマクガレイだったの」
「マクガレイさんだったんですか」
「メジャーリーガーとは関係ないから」
 自分から言ってきた、このことも。
「昔大活躍した」
「ああ、そうしたメジャーリーガーいましたね」
「カンセコの時代」
 この人が活躍した時代にというのだ。
「活躍した人」
「オジー=スミスもいた時代ですね」
「あの名ショートね」
「はい、そうです」
「ちなみにパパは野球とラグビーが大好き」
「それでエリザさんもラグビーお好きなんですね」
「野球も」
 こちらもというのだ。
「あとプロレスも好き」
「そっちもですか」
「オーストラリア人は豪快なスポーツが大好きだから」 
 この辺りもお国柄だろうか、何かでかい人達がぶつかり合うスポーツが好きみたいだ。
「それでなの」
「エリザさんもお父さんもですか」
「パパ譲りで。あとママも」
 お母さんもというのだ。
「野球だけじゃなくラグビーも好き」
「というかむしろラグビーが一番ですよね」
「それとプロレスが」
 こちらもというのだった。
「大好き」
「そうですか」
「あとアメフトも好きでお相撲も」
「お相撲もなんですね」
「最近好きになった」
 つまり来日してからというのだ。
「そうなった」
「そうですか」
「お相撲もいいわ」
 エリザさんは僕に微笑んで話した、僕達は食後に八条荘のロビーで話をしていた、僕達が座っているすぐ傍に毎朝早百合さんは弾いているピアノがある。
「最近そう思うわ」
「お相撲は外国の人にも人気ありますね」
「日本では違うの」
「国技ではありますけれど」
 それでもだ。
「野球やサッカーに比べますと」
「人気はないのね」
「うちの学校にも相撲部ありますけれどね」 
 しかも結構強い。
「最近外国からの子の方が多い様な」
「そうかしら」
「はい、やっぱりっていうかモンゴルからの子がしたりします」
 この辺り日本の角界と同じだ。 
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