八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第百七十六話 酷い人達その十一
「誰一人としてです」
「誤りを認めてないの」
「そうなんです」
「北朝鮮に帰った人達のことも」
「それもです」
他にも色々ある、とにかく戦後の日本のマスコミの報道は酷い。
「もう何かとありますが」
「その全部をなのね」
「責任を取っていないどころか」
それでも流石に許される範囲を超えていると思うにしてもだ。
「同じ間違い続けてきまして」
「その都度大変なことになってるのね」
「北朝鮮の時は沢山の人が死んでますし」
北朝鮮に行った結果だ、まさかこれを行った人達の自己責任とか言わないだろう。既に当時の政府のせいにしているにしても。
「慰安婦じゃ日本をかなり貶めましたし、しかも」
「しかも?」
「これ親父から聞いて僕も本を読みました」
慰安婦のそれをだ。
「何か慰安婦があったって言う人達全部北朝鮮寄りなんですよ」
「そうなの」
「どのマスメディアも知識人も」
保守系、当時で言うと韓国寄りの人は一人もいなかったという。
「言ってる人は北朝鮮寄りの人達ばかりで」
「それって」
「裏に北朝鮮がいるっていう人達もいます」
「そうなのね」
「もうこれ工作ですから」
マスコミという媒体や知識人の権威を使った、それも悪用したそれだ。
「犯罪行為ですよ」
「どう見てもそうよね」
「若し北朝鮮が裏にいたら、そうでなくても」
「意図的に嘘を言うのは悪いことよ」
チェチーリアさんはこのことから話した。
「それもそれを何度も繰り返してしかも沢山の人が死んだり迷惑をしているなら」
「とんでもない悪事ですよね」
「ええ、そんな悪事はね」
「そうそうないですよね」
「そう思うわ、もう本当に日本の地獄ですと」
それこそとだ、チェチーリアさんは僕に話した。
「無間地獄に落ちるわ」
「死んだらそうなりますね」
「義和がこれまで話したどの人達よりも悪い人達よ」
「森鴎外さんよりもですね」
「鴎外さんはわざとじゃないから」
「そうですね、頑迷なだけで」
確かに脚気で多くの人が死んだにしてもだ。
「何度もわざと嘘を流して日本も日本人も貶めたり地獄みたいな場所に送って死なせてないですから」
「森鴎外さんもね」
「はい、それで謝罪しないで責任転嫁もしないとか」
しかもそうした人達程他人には謝罪しろと厳しい、それで誰がはいすいませんと謝るのかと言いたい。
「なかったですからね」
「じゃあずっとましよ」
「そうなりますよね」
「その人達は本当の悪人よ」
チェチーリアさんは僕に忌々し気に話した。
「それも義和の言う通り卑怯で卑劣で醜悪な」
「卑しい人達ですね」
「人でありながら人でなくなっている様な」
「そうした人達ですね」
「仏教でそれは何ていったかしら」
「餓鬼ですね」
僕はすぐにこう答えた。
「餓鬼道に堕ちた」
「もう人でないのね」
「はい、人と餓鬼は違います」
外見は人間であってもだ。
「もう心が餓鬼ですと」
「人間じゃないわよね」
「餓鬼そのものです」
「その人達はそれよ」
「餓鬼ですね」
「文字通りのね」
「そうでしょうね」
正直あそこまで卑劣で卑怯で醜悪だとそう思える、もう生きながらにして餓鬼道に堕ち果てていると。
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