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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第百七十四話 山の世界その八

「あの潮さんがか」
「悪魔くんにも出ていたんだな」
「それは意外だったな」
「ちょっとな」
「それがまた格好良かったんだよ」
 中川君はホーガンさんについてと同じだけ熱く潮さんについて話した。
「シルクハットにタキシードでな」
「そうだったんだな」
「それが似合っててか」
「地獄大使の時とはまた違って」
「いい感じだったんだな」
「そうだよ、吉田さんと潮さんでな」
 想像しただけで凄い顔触れだ。
「最高の作品だったよ」
「成程な」
「それは見たいな」
「どんな作品だったんだろうな」
「特撮版悪魔くんか」
「俺漫画読んだけれどな」
「僕はアニメの方だよ」
 何でも漫画版は幾つかあるらしい、最初は貸本で出ていたというけれど僕はこちらの方は読んだことがない。僕はアニメの方もあまり知らない。それで今は皆の話を聞いてそのうえで考えているだけだ。
「悪魔くんっていっても色々なんだな」
「そこゲゲゲの鬼太郎と違うな」
「鬼太郎ってアニメあってな」
「実写の方もあっただろ」
「あったか?実写版」
「そうだっただろ」 
 こう話すのだった、皆で。
「何か昔な」
「それ河童の三平じゃなかったか?」
「河童の三平って何だよ」
「そうした漫画もあったんだよ」
 同じ作者さんだ、僕は河童の三平は知っていた。
「そっちも実写になってたんだよ」
「そうだったんだな」
「そっちの作品は実写になってたんだな」
「しかし鬼太郎って実写になってたんだな」
「そうだったんだな」
「そうだよ、しょっちゅうアニメになってるけれどな」
 一体鬼太郎は何回アニメ化しているのだろうか、このことも僕はあまり把握していない。
「あの作品も実写あったんだよ」
「どんなのだよ、鬼太郎の実写」
「面白いのかよ」
「悪魔くんも興味あるけれどな」
「そっちも気になるな」
「俺もそっちは知らないけれどな」
 中川君も実写版鬼太郎は知らなかった、それでこう言った。
「それでも悪魔くんは見たんだよ」
「それで潮さんのメフィストも見たのかよ」
「そっち凄い気になるな」
「だよな」
「見たいな」
「どっかであるか?」
「まあ何処かにね」
 僕はここで皆に話した。
「販売しているのあるかもね」
「だよな、じゃあレンタルビデオショップに行くとな」
「ひょっとしたらあるかも知れないな」
「あったら見るか」
「視聴してみるか」
 皆で話した、どうも話が色々移る会話だった。それは中川君も思ってそれで今度はこんなことを言った。
「最初俺達グレーシー柔術の話してたよな」
「そうだったよな」
「それが悪魔くんとかの話になってるな」
「凄い話が移ってるな」
「何でだよ」
「プロレスの話もしてな」
「悪役がどうとかで」
 それがさっきまではだった。
「悪魔くんの話とかな」
「潮健児さんの話から」
「鬼太郎の話にもなって」
「色々飛ぶな、話が」
「変なことになってるな」
「こういうこともあるのかな」
 僕も考えながら言った。
「時々」
「今みたいにか」
「そうしたこともあるか」
「そういうものか」
「だろうね、じゃあそろそろ授業だから」
 もうそんな時間だった、腕時計を見たら。 
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