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八条学園騒動記

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第四百八十五話 若し傍にいたらその九

「宇宙海賊より酷いわよ」
「そういえば宇宙海賊も遊びで人殺すとかな」
「滅多にないから。ヤクザ屋さんも」
 所謂マフィア達もというのだ。
「流石にね」
「遊びで人殺すとかな」
「ヤクザ屋さんは抗争とか落とし前でそうするから」
 人殺し、それをだ。
「あの人達も無闇にはね」
「人を殺さないよな」
「そんな遊びで人を殺すとか」
「人間じゃねえよな」
「本当にね」
「連合じゃ本当にな」
「宇宙海賊やヤクザ屋さんでもね」
 無法者の代名詞である彼等もというのだ。
「まずね」
「そんなことしないな」
「それは殺人鬼だから」
 遊びで人を殺す様な連中はというのだ。
「シリアルキラーよ」
「シリアルキラーな」
「それはもう完全に頭おかしくて」
 実際にシリアルキラーは精神異常者が極めて多い、むしろ精神異常者の一パターンがシリアルキラーであろうか。
「人を殺したくて仕方ない」
「そういった連中だよな」
「ああした連中はね」
「放置しとくとな」
「どんどん人を殺すから」
 だから恐ろしいのだ、それも残酷な方法で殺す者が多い。
「すぐに何とかしないといけないけれど」
「軍隊にいてもな」
「いや、連合軍そんなことしないでしょ」
「各国の軍隊もな」
「弱いって言われていても」
 中央政府軍も各国政府軍も弱兵賭しtえ連合市民にも認識されている、その弱さはある意味折り紙付きである。
「素行はいいから」
「基地でのイベントでもサービスいいしな」
「お酒とか出店のもの食べ放題で」
「飲み放題でな」
 酒の方もだ。
「それでいつもにこにこしてな」
「いい人達だけれどね」
「連合軍はそんなことしねえよ」
「絶対にね」
 遊びで人を殺す様なことはというのだ。
「何かエウロパ戦役でお貴族様の屋敷の庭でバーベキューしてな」
「散々飲み食いして馬鹿騒ぎしたって言われてるわね」
 これは多くの貴族の屋敷でやっていて動画も多く残っている。
「けれどね」
「終わったら後片付けしてな」
「お掃除もしてるし」
「ならいいだろ」
「紳士じゃない」
 馬鹿騒ぎすることがそもそも紳士かどうかは置いておいてだ。
「それだと」
「ましてや虐殺とか略奪と無縁だし」
「植民地のスペインとかイギリスの軍隊よりもな」
「ずっとましよ」
「そうだよな」
「それでよく連合の死刑廃止とか言えるわね」
「本当にそうだよな」
「恐竜の餌にするにしても」
 アンジェレッタはまたそれの話をした。
「当然の報いだし」
「そうだよな、それだけの悪事を働いたから」
「そうなるし」
「死刑になる奴は人殺しとか動物を殺したとかいじめで自殺に追い込んだとか」
「そんな外道ばかりだから」
「生きる価値もない連中だろ」
 連合の考えではそうなる。
「死刑にしなくてどうするんだよ」
「終身刑でも税金で養うから」
 その兇悪犯をだ。
「無駄よね」
「そんな連中税金で食べさせて住むところ提供して」
「税金滅茶苦茶無駄だよな」
「どう考えてもね」
「それでな」
 さらに言うロザリーだった。 
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