| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第百七十話 ウチナンチューその二

「あとハンバーガーもだね」
「そっちもよく食べるよ」
「スパムと一緒に」
「そうなんだ」
 まさにとだ、安座間君は僕に話してくれた。
「ああした感じでね」
「成程ね」
「それでこのステーキもアメリカ軍ではね」
「食べ飽きたとか?」
「そうだったみたいだよ、大戦の時は」
「というかお肉食べ飽きる位あるって」
「そっちの方が凄いと思うよね」
「当時の日本と比べたら」
 日本軍ともだ。
「信じられない話だよ」
「スパムとか食べ飽きるなんて」
「それこそね」
 最早だ。
「夢みたいなお話だよ」
「当時だとね」
「うん、今じゃ日本でもね」
「ステーキも普通に食べられるよね」
「そうなったけれどね」
「昔はね」
 輸入肉が日本に入る前はだ。
「ステーキなんてね」
「贅沢なもので」
「そうそうだよ」
 それこそだ。
「食べられなかったよ」
「そうだよね、けれどね」
「それが変わったね」
「沖縄ではね」
 ここではだった、そしてだった。
 安座間君は僕にだ、こう言った。
「前からね」
「食べていたんだね」
「やっぱりアメリカの影響でね」
「そうだったんだね」
「それで今でもね」
「ステーキハウスも多くて」
「よく食べるよ」
 こう僕に答えた。
「これがね」
「そうなんだね」
「あと豚ね」
 こちらもというのだ。
「よく食べるよ」
「足てびちとか」
「ゴーヤチャンプルもあるし」
 これも沖縄の有名な料理だ、ゴーヤの苦みと豚肉の味が合わさって本当に美味しい。お酒にも御飯にも合う。
「あとミミガーね」
「豚の耳ね」
「これもあるし豚もうそれこそ」
「声以外はだね」
「全部食べてるんだ」
 それこそその全てをというのだ。
「そうなんだ」
「内臓もだね」
「食べるし僕は特にね」
 安座間君は自分の好みも話した。
「足が好きだよ」
「豚足だね」
「足てびちでも食べるしね」
「あれ美味しいよね」
「内臓もいいよね」
「そうそう、豚の内臓もね」
「美味しいよね」
 しかも栄養がある、だから豚の内臓はどんどん食べるべきだ。ただしコレステロールには要注意だ。
「そこも」
「君もわかってるね」
「内臓は昔から食べてるしね」
 親父が美味しくて栄養もあるからとよく食べさせてくれた、そして実際に美味しくて今も食べている。
「それでね」
「わかってるんだ」
「あと豚だとね」
 僕は安座間君にさらに話した。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧