八条学園騒動記
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第四百八十三話 手紙を貰ってその九
「ややこしくなるしな」
「仕方ないわね」
「そうだよな」
「名前は大事よ、混乱避ける為にも」
「本当にな、あたしだってな」
ロザリーはここでこう言った。
「この名前結構多いだろ」
「ロザリーって名前が」
「コロンビアでも結構多いんだよ」
「ラテン系の名前だったの?」
「ラテン系でも多いんだよ」
そうした名前だというのだ。
「だからな」
「そのままだと結構混乱するの」
「それでさ」
だからだというのだ。
「それを避ける為にもな」
「名前が二つあると」
「それで間違えられないしな」
「ロザリーにとってもいいことね」
「ああ」
ロザリーもはっきりと答えた。
「あたしの名前ロザリー=テレサっていうんだよ」
「詳しく言うと」
「苗字は一つだけれどな」
「名前は二つあるのね」
「あとニックネームも入れるだろ」
「字みたいにね」
連合ではこれも認められている、自分で付けるものだがこれも同姓同名による混乱を避ける為である。
「それも使ってよね」
「ああ、間違えられない様にしてるよ」
「それ私もなのよね」
「そうだろ、やっぱりな」
「名前はね」
「本当にややこしいよな」
「同姓同名のことを考えると」
こうロザリーに答えた。
「そうなるわね」
「人口多いのも考えものだよな」
「そうよね、あと冥界とかね」
「冥界?」
「いや、人は死ぬから」
人類はこの時代も死ぬ、不老不死の技術はこの時代でも想像のうえのものでしかないと考えられている。
「死んだらね」
「ああ、冥界に行くな」
「それぞれの宗教のね」
「それがどうかしたのかよ」
「いや、だから人口が多いから」
それでとだ、アンジェレッタはロザリーに話した。
「死ぬ人も多くて」
「ああ、死んだ人の裁判か」
「それも大変よね」
「考えてみればそうだな」
ロザリーはアンジェレッタの今の話に腕を組んで考える顔になって応えた。
「人口が多いとな」
「死んだ人の裁判も大変でしょ」
「天国に行くか地獄に行くの決めることも」
「善人もいれば悪人もいるから」
人類の世の常だ、どうしてもどちらも存在している。
「だからね」
「一人一人裁判しないといけないしな」
「そう思うとね」
「確かに冥界も大変だな」
「閻魔大王とかね」
「相当忙しそうだな」
「今日死んだ人一億人とか」
アンジェレッタはおおまかに述べた。
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