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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第百六十六話 長くなってきた夜その四

「あの人もね」
「きんきらきん趣味だったわね」
「派手好きでね」
「そうした人が建てたから?」
「暑い感じなのかな」
 厳密に言うとあの天守閣は幕府が建てた大坂城の天守台を使っているので太閤さんの天守閣ではない。形はそうらしいが。
「あそこも」
「怪獣とかに壊されそうな雰囲気あるし」
「二回位壊されてるよ」
「そうなの」
「うん、ウルトラマンとゴジラで」
 この二つの作品でだ。
「それぞれ怪獣に壊されてるよ」
「そうだったの」
「何か妙に壊されるんだよね」
 他にもあった様な気がする、大阪城が壊されたことは。
「空襲を生き残ってもね」
「戦争の時のあれね」
「あの時は天守閣以外は無茶苦茶になったんだ」
 本当に天守閣以外は瓦礫の山になっている写真がある、凄いことに。
「それでも天守閣は残ったけれど」
「怪獣にはなのね」
「壊されてるし酷い場合は」
 今思い出したことだ。
「マフィアが勝手に要塞に改造したりしてたね」
「天守閣を?」
「うん、本当に勝手にね」
 アメリカのシチリア系マフィアがだ。
「それで主人公達と決戦になって最後主人公達の死んだ仲間が三人蘇って出て来たんだけれど」
「蘇ってなの」
「男塾描いていた人の漫画で」
 あの怪しい本が一杯出て来る漫画だ、この漫画も死んだキャラクターが普通に生き返って出て来ていた。
「その仲間の助っ人で逆転勝ちするけれど」
「それでもなの」
「敵は大阪城をロケットに改造していて」
「ロケットに!?」
「何時の間にかそうしていて」
 要塞にしているだけでなくだ。
「逃げようとしたらその仲間が光になって飛んでいって」
「光って」
「それでロケット撃ち落として倒すんだ」
「何か滅茶苦茶なお話ね」
「だって男塾の人だから」
 あの何もかもが無茶苦茶な漫画のだ。
「だからね」
「そうした展開なの」
「その仲間唐突生き返ってきたしね」 
 何の伏線もなくだ、本当にいきなり出て来ていた。
「それでどうして生き返ってきたかって話になったけれど」
「それはなるわね」
 香織さんは呆然となりながら僕に応えた。
「そんな展開だと」
「わし等の中に生きているとかね」
「そう言ってなの」
「終わったんだ」
「凄い理屈ね」
「その仲間マシンガンで撃たれても一度死んだ人間に効くか、だったし」
 こうした台詞を本当に言っていたから凄い。
「もう常識とか何でも無視してたから」
「大阪城のことも凄いけれど」
「キャラクターも凄かったね」
「それでその時にも大阪城壊されてたのね」
「そうなんだ」
「怪獣よりも凄いわね」
「こうした話もあったよ」
「大阪城も中々凄い歴史歩んでるわね」 
 詩織さんも言ってきた。
「リアルだと三代目だし」
「初代は大坂の陣で焼けてね」
 豊臣家が滅んだあの戦だ、この戦のことから大阪の人達は徳川家カスが嫌いな人が多いのだという。 
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