八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第百六十四話 二学期その十一
「自分は部活さぼって他の人には行けとかも言うし」
「それも言うらしいですね」
「そんな人間だからね」
「もう関わらない方がいいですか」
「中学の時から嫌われていたらしいんだ」
「性格が悪くて」
「それで高校だとさらにだよ」
高校生の方が人生の経験を積んで人間観も形成されている、だからより彼の人間性が知られたんだと思う。
「多分大人になってもね」
「悪い人になりますか」
「見ていて思うよ」
彼のその人間性をだ。
「何しろ喧嘩の強い人にその人と仲の悪い相手のこと色々吹き込むから」
「それ最悪ですよね」
「自分は手を汚さないで騒動煽ってるからね」
「そんな人なんですね」
「僕他にもそうしたことをする人見たけれど」
「嫌いですよね」
「その人が嫌いならね」
それならだ。
「自分が嫌えばいいから」
「それをですね」
「そんな他人を利用してね」
「陥れる様なことをする人は」
「嫌われるよ」
そうなって当然だ。
「自分が陥れられたらって思ったら」
「その話を聞いたら」
「もうね」
その時点でだ。
「皆嫌うよ」
「それでその人はですね」
「うん、どうせこの吹き込むことボクシング部でもやったんだよ」
部の中で揉めてだ。
「後輩をいじめてただけじゃなくて」
「それでそれが問題になって」
「停学はいじめのせいだろうけれど」
「退部はですね」
「いじめとね」
「そうした行いが問題になって」
「退部になったんだよ、あそこの顧問の先生そういうの嫌いそうだし」
僕は後輩の子にボクシング部の顧問の先生の話もした。
「内藤先生っていうけれど」
「確か数学の先生でしたね」
「そうだよ、中学から大学までボクシング部で」
「選手だったとも聞いてますけれど」
「オリンピックにも出られそうだっていう位ね」
「本当に強かったんですね」
「凄く真面目で熱い人だから」
とにかく一本気な人だ。
「だからね」
「そうしたことがお嫌いで」
「そんなことする奴は許さないから」
「だからですか」
「退部にしたと思うよ」
「鍛え直して更生とかは」
「彼には無理だよ」
僕はすぐにこう答えた。
「これずっとしていたらしいから」
「他の人を利用して陥れたりとかいじめとか」
「ずっとやってたね」
「本当に最悪な人だからですか」
「どうしようもない人もいるから」
後輩の子にこうも話した。
「もうね」
「内藤先生も更生は無理だってですか」
「思ったんだよ、何か部活の嫌っている相手の出席を自分が出席簿管理してるのをいいことに勝手に全部欠席にしたっていうし」
「それもう最悪ですね」
「先生もそれを知って凄く怒ったらしいし」
「そんなことをするなら」
「そうだよ、自分の職権乱用して他人を陥れるんだよ」
もうそう認識すべき行いだからだ。
「どんな悪事だってするよね」
「最低ですね」
「こんなことまでする奴だから」
「更生は無理ですか」
「多分あのままだから」
その性格はだ。
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