夢幻水滸伝
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第六十二話 東国平定その五
「いいわね」
「わかっている、拳を繰り出してだ」
「術とね、そして何よりも」
「四人で力を合わせてな」
「戦っていくわよ」
勝つ為にというのだ。
「そうしていくわよ」
「そうだな、では戦っていくぞ」
「東国が日本を統一する為に」
「この四人にも勝つ」
「んだ、遠間からの援護は任せるだ」
宮沢は弓矢を手にして武者小路に話した。
「おらが引き受ける」
「あっしもやらせてもらいます」
有島も言ってきた。
「是非」
「ええ、じゃあ四人で力を合わせて攻めるわよ」
こう言ってだ、四人でだった。
瑠璃子達に向かい続ける、だが。
由香がだ、その彼等を見て仲間達に言った。
「私等は何時も四人や」
「そや、起きた時もな」
紗枝が由香のその言葉に応えてきた。
「クラスとか部活はちゃうけど」
「四人いつも一緒、四人揃えばや」
雅美も言ってきた。
「うち等は最強無敵や」
「名付けてスーパーカルテット、最強四天王、四将無双」
適当な呼び名を言うのは瑠璃子だった。
「まさに最強の四人や」
「そや、最強やからや」
また言った由香だった。
「四人揃うとな」
「そや、先輩達強いけど」
「チームプレイなら私等や」
「うち等にチームプレイで勝てる相手はおらへんわ」
だからだというのだ。
「そやからな」
「負けん様にしてくで」
由香の言葉は強かった。
「ええな」
「わかってるわ」
「ここは負けんかったらええ」
「そうしたらええさかいな」
他の三人も頷いた、そしてだった。
武者小路達に劣勢ながらも果敢に戦っていった、関西の者達はそうして戦っていった。そして東国の者達はというと。
それぞれ戦いに入っている面々の回復に回っている宮子と千歳は兵の指揮だけでなく綾乃への攻撃も仕掛けようとしていた、しかし。
幸田達の回復と兵の指揮に忙しい、それで宮子は千歳に言った。
「千歳ちゃん、ここは」
「うん、手分けしよう」
千歳は宮子の右肩から彼女に応えた。
「そうしないとね」
「お互いどっちつかずになるから」
「それじゃあね」
千歳はさらに言った。
「私が軍勢の指揮執るね」
「そうしてくれる?」
「宮子ちゃんは元々回復が得意だから」
薬剤師だけあってだ。
「だからね」
「そちらに専念して欲しいのね」
「兵の人達の傷も治して」
幸田達星の者達だけでなくというのだ。
「そうして」
「ええ、わかったわ」
宮子は仙台訛りの言葉で千歳に応えた。
「それじゃあお願いね」
「ええ、ただね」
「紫先輩ね」
「あの人のことは」
最大の目的である綾乃の首、彼女のことはというのだ。
「どうしようかしら」
「私が風水術で攻撃仕掛けるわ」
「そうしてくれる?」
「指揮を執りながらね」
そうしつつというのだ。
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