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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第百六十三話 秋のはじまりその十三

「勇気とは恐怖を知ることとも言いますね」
「最近出た言葉ですね」
「ある漫画で読みました」
 この言葉をだ。
「それで今思い出しました」
「左様ですか、そうかも知れないですね」
「勇気とはですね」
「恐怖を知ることです」
 まさにそれだとだ、畑中さんも話してくれた。
「そうだと思います、私も」
「やっぱりそうですか」
「はい、そして義和様もです」
「この言葉をですね」
「覚えておられるといいと思います、そのうえで」
 僕に微笑んで話してくれた。
「朝御飯を召し上がられて」
「二学期もですね」
「過ごされて下さい」
「わかりました、何か二学期のはじまりとしては」
 そして秋のだ、二学期のはじまりイコール秋のはじまりという考えがどうしてもあるのは暦とがっきのせいだろうか。
「凄くすっきりして恵みのあるものですね」
「お風呂に入ってですね」
「それですっきりしましたし」
 お酒は完全に抜けてだ。
「水分も摂れて何よりも畑中さんのお話を聞けて」
「私のですか」
「はい、とてもいいはじまりになりました」
 心からの笑顔で言えた。
「ですから今から御飯を食べて」
「そうしてですね」
「学校に行ってきます」
「今日からまた学校にバスを出しますので」
「そのバスに皆から乗ってですね」
「お行き下さい」
「それでは」
 二人で話してだ、そしてだった。
 僕は起きてきた皆と一緒に朝御飯を食べてそうしてだった、歯を磨いた後でバスに乗った、そうしてまずは始業式に出た。


第百六十三話   完


                2017・11・8 
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