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夢幻水滸伝

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第五十一話 東国からの使者その十二

「空船もです」
「発展させていって航路とかも考えていくんやね」
「そうです」
 まさにというのだ。
「そう考えています」
「ううん、鉄道だけでもかなりやのに」
「鉄道も重要ですが」
「それだけやないんやね」
「陸だけでは不十分なので」
 だからだというのだ。
「そうしていきます」
「成程、凄いわ」
「そうして物資も人員もです」
「素早く的確にやね」
「移動出来る様にしていきます、例えば太平洋の穀倉地帯の長江やミシシッピー川流域の穀物を」
 それをというのだ、言うまでもなく人は食べずして生きられない。
「船でミャンマーやチリまで送る」
「離れたところまでやね」
「そうしたこともです」
「出来る様にするんやね」
「はい」
「陸は鉄道で空船も使って」
「あらゆる場所にあらゆるところからのあらゆるものを行き来させられる」
 太宰は綾乃に冷静な声で話していく。
「そう考えています」
「ううん、そうして流通とか移動でもやね」
「太平洋を豊かにし」
「その培った国力で」
「世界を統一し救いましょう」 
 こう言うのだった。
「是非」
「星の子達もよおさん入れて」
「そうです、我々の力で」
「内政もしていって」
「力を備えるのです、国力で」
 まさにこれでというのだ。
「我々は世界を救いましょう」
「国力で」
「我々の力に加え」
「ほなその二つでロシアインドの枢軸にもやね」
「勝つのです」
 目下太平洋を統一した時に最大の脅威になると思われるこの勢力にもというのだ。
「必ず」
「よおさんおる星の子達、つまりうち等の力と国力で」
「そうしていくべきです」
「そやねんな」
「その通りや」
 軍師の芥川も太宰に同意して言ってきた。
「数は力やからな」
「だからですね」
「圧倒的な物量でロシアインドもや」
「倒すべきですね」
「一対一であかんかったら二対一でな」
 その数の話をだ、芥川は現実的に話した。
「それでもあかんかったら三対一、四対一ってしていく」
「とにかく数で、ですね」
「押し潰せばええ」
 数即ち力、その力でというのだ。
「相手の個々がどれだけ強うてもな」
「星の者と将兵の数で」
「それと装備でな」
 こちらも入れてというのだ。
「グラウンドのならしみたいにするんや」
「あちらの世界のローラーで」
「そや、踏み潰すんや」
 ロシアインド枢軸をというのだ。
「あっちは三極星が二人おってもな」
「神星は合わせて三人です」
「こっちも神星は綾乃ちゃんがおってや」
 その綾乃を見ての言葉だ。
「神星やと十人になる」
「星の者は合わせると百五十人以上」
「将兵の数は千二百万にもなるんや」
 そこまでの数になるからだというのだ。 
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