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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第百五十二話 あと二日その十一

「言っていることが過激派と一緒だから」
「それで、でござるか」
「あっち系のね」
 その赤軍派だの何だのだ。
「あの人達と一緒だから」
「保守とはでござるか」
「思えないよ」
 とてもというか全く、だ。
「あの人は」
「そうでござるか」
「昔は何でもね」
 その人もだ。
「ずっとまともなこと言っていたらしいけれど」
「それが最近はでござるか」
「過激派みたいだよ」
 テロはしないけれど主張が全く同じだ。
「本当にね」
「そうした人になったでござるか」
「だからもうね」
「義和殿も信じておられないでござるな」
「何一つとしてね」 
 その主張を全部だ。
「信じていないよ」
「そうなったでござるか」
「その漫画も読む気ないから」
 実際に全く読まなくなった。
「完全に終わった人だと思うよ」
「漫画家として、何かを主張する人とでござるか」
「主張する人としてはね」
 漫画の方はどうかわからないけれどだ。
「わしは変わっていないとか言うけれど」
「変わったでござるか」
「昔は共産主義を全否定だったのに」
 それこそ口を開けばという位に攻撃していたけれどだ、口ではなく筆でしていたと言うべきか。
「それがね」
「今はでござるか」
「褒めたりさえしているから」
「完全に変わったでござるか」
「どう見てもね」
 少なくとも僕は見た限りではだ。
「あの人はね」
「そうした人でござるか」
「うん、もう読む価値も聞く価値のない」
 その主張の全てがだ。
「そんな人だよ」
「堕ちたでござるか」
「そうなったね」
 僕は苦い顔で話した。
「人間ああはなりたくないよ」
「悪く変わってでござるな」
「ああなることはね」
 心の奥底からこう思っている。
「昔の自分を裏切っているからね」
「昔の主張と全く違って、でござるな」
「正反対のことを言っているから」
 破防法に賛成していてテロ等準備罪は反対派の主張そのままで反対する、本当にオウムに殺されかけた人かと疑う位だ。
「だからね」
「信用していないでござるか」
「もう終わった人だよ」
 僕はまたマルヤムさんに話した。
「あの人はね」
「どうしようもないでござるか」
「あそこからまた主張が変わっても」
 過激派そのものの主張が変わってもだ。
「また変わるって思ってね」
「信用出来ないでござるか」
「全くね」
 そうとしか思えなかった、主張が百八十度変わっただけでなくかつて自分が批判していた人達と一緒になっている。そんな人の一体何が信用出来るのだろうか。
「もうあの人がどうなろうとね」
「知ったことではないでござるか」
「読むことはないから」 
 それこそもう何があってもだ。 
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