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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第百五十話 沖縄でもその二

「野生で見られたら凄く運がいいのよ」
「そこまで少ないんですね」
「また言うけれどだからいないかもって言われてたのよ」
 その実在が疑われていたというのだ。
「殆ど未確認動物扱いだったのよ」
「凄いですね」
「西表島にもそんな話があるけれど」
「あれですよね、イリオモテヤマネコ以外の種類のヤマネコですね」
「それがいるかもって言われ続けてるの」
「何か大型の」
 そうらしいがいるかどうかは不明だ。
「言われているのよ」
「そうですよね」
「イリオモテヤマネコもそうした扱いだったし」
 未確認動物、つまりUMAだったというのだ。
「だからね」
「それで、ですね」
「本当にいるかも知れないわ」
「そのヤマネコも」
「見付けることが出来たらニュースよ」
「それも世界的な、ですね」
「そうよ、ツシマヤマネコもそうだったしね」 
 こちらのヤマネコも天然記念物だ、対馬というごく限られた島にしかいない極めて稀少な生きものだ、
「あっちは沖縄じゃないけれど」
「大発見ですね」
「世紀のね」
 そうなるというのだ。
「だから若しニュースの主人公になりたいなら」
「西表島に行くことですか」
「そうなるわ」
「そういうことですか」
「そうよ、まあ沖縄はね」
 この県自体の話もだ、日菜子さんはした。
「変な人もいるけれどね」
「変な人ですか」
「ほら、基地がどうとか騒いでる人」
「ああ、あの人達ですか」
「あの人達大抵は県民じゃないから」
 その正体はそうだというのだ。
「得体の知れない運動家よ」
「県民の声とか言ってもですね」
「違うから。県民もいるけれど」
 それでもとだ、日菜子さんはそちらの人達の話もしてくれた。
「主体思想研究センターとかね」
「ああいう組織にですか」
「いる人達だから」
「物凄く怪しい人達ですね」
「運動家よ」
 こちらの人達はというのだ。
「平和って言いながら暴れるしやりたい放題だし」
「自然のこととかもですか」
「もう見ていてわかるわ」 
 その発言や行動をというのだ。
「どうでもいいのよ」
「自然のこととかも」
「もっと言えば沖縄のこともね」 
 口では言っているこの県のこともというのだ。
「そもそも怪しいでしょ」
「主体思想ってあれですよね」
「北朝鮮よ」
 言わずと知れた犯罪国家だ、拉致に麻薬に偽札に核兵器にミサイルだ。独裁と飢餓だけじゃないのが凄い。
「特撮の悪役みたいな国じゃない」
「というかそのままですね」
「近寄ったら危ないから」
「ヤクザ屋さんみたいね」
「もっと悪質かもね」 
 その状況たるやというのだ。
「ネットで撮影してる人達に襲い掛かったり基地のフェンスを乗り越えて侵入しようとしたり道を占拠したり」
「犯罪ですよね」
「犯罪も平気でするから」
「犯罪国家と関係があって」
「もうあるのわかるでしょ」
「はい」
 そんなセンターに普通の人が入るとは思えない、僕にはそうとしかだ。 
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