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『馳せる』

作者:零那
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『Marika』



貴女は言った。
助けたい、守りたいと...
其のストレートでカッコいい貴女に甘えてしまった。

貴女に憧れた。
でも、貴女が傷付いた事に気付いた。
何が出来るか考えた。
きっと殆ど役に立てない。

其れでも、どんなに微力でも、貴女の為になるならと...

私は想った。
助けたい、守りたいと...
出来る限り尽くしたいと...
役に立てないとしても...

貴女の元に通い詰めた。
出来る限りを尽くした。
どうにもならないものを感じた。
それは、愛とかいうもの...

貴女を裏切った奴を、私は一生赦せない。
貴女を追い詰めた奴を、一生...

私じゃ掬えない心。
それでも生きてて欲しいと毎日食事を...

貴女は私を後ろに乗せた。
一緒に逝く...
でも結局、貴女だけが先に逝ってしまった...

また私は独りになった。


 
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