サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜
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サトシ:「、、、」
シルフ社員1:「なんだお前は!」
シルフ社員2:「ここは立ち入り禁止の
はずだ!部外者は去れ!」
シルフ社員3:「貴様!何故ポケモンを
所持している!どこで手に入れた!」
シルフ社員達がサトシを威嚇すると
ワタルが合図を出して場を鎮め、
サトシとヒカリはギャロップから降り
ワタル達に近づいた。
シンジ:「、、、何をしにきた」
サトシ:「、、ボールに閉じ込められた
人達を解放しろ」
シンジ:「なに?」
サトシ:「ボールに閉じ込めた人達を
今すぐ解放しろ!シンジ!」
シンジ:「下らん、、そんな事を
言うためにわざわざ乗り込んできたのか。
身の程知らずが」
ヒカリ:「ボールをこっちに渡しなさい!
人間をモンスターボールに閉じ込めるだなんて、
人のする事じゃないわ!」
シンジ:「戯言を、、。貴様ら、
弱さの果てにとうとう置かれている
状況すら判断出来なく、、」
ワタル:「シンジ、少し黙りたまえ」
シンジ:「なんだと?」
ワタル:「、、サトシ君。
君は今この状況を見て何を思う?
、、何を思ってここへ来た」
サトシ:「何を思って?
、、そんなの決まってる!
俺たちはそのボールに閉じ込められた
人を解放する!モンスターボールは、
人間を捕まえるものじゃない!」
ワタル:「この状況を見て、それが
可能だと思っているのか?」
20名程のシルフ社員に加えシンジ、
そして元四天王の三強が場を
支配する中、戦力差は言わずとも
知れていた。
サトシ:「ワタルさん。
俺は話をしに来た訳じゃない、、。
数がどうとか状況がどうとか、
今の俺にはそんな事どうだって
いいんだ、、ボールから
ポケモンを出して下さい」
ワタル:「やれやれ、、君は相変わらずだな。
もういい、、シンジ。サトシ君の相手を
してやれ」
ワタルはシンジにそう告げると、社員達を
連れてその場から撤収しようとした。
サトシ:「どこ行くんですかワタルさん!!」
ワタル:「君を相手にしている暇は無い。
最初から勝ちを分かっているバトルほど、
つまらないものは無いからね」
サトシ:「!?」
ヒカリ:「ちょっとふざけないで!!」
ワタル:「、、君はもう少し
我々の脅威となると思ったが、どうやら
私が買い被り過ぎていただけのようだ」
サトシ:「ちょっと待て!!」
シンジ:「エアームド!ラスターカノン!」
エアームド:「グォォ!」
サトシ:「くっ!!、、ワタルさん!!」
ワタル:「残念だな、、サトシ君」
ワタルはサトシに背を向けると、
カンナ、シバと一緒にリムジンに
乗り込んだ。そして、その場にいた
社員達も片付けを済ませ、
ワタル達はサトシ達の前から姿を消した。
シンジ:「フン、、人の指示で
バトルするのは気にいらんが、
丁度退屈していた所だ。今の貴様を
倒したところで俺の心は満たされはしないが、
寝る前の退屈しのぎにはなりそうだ、、。
、、来い。相手をしてやる」
サトシ:「シンジ、、」
ヒカリ:「サトシ、バトルはやめよう」
サトシ:「何言ってんだよヒカリ!」
ヒカリ:「囚われた人達の入った
モンスターボールは社員達が
持って行ったわ、、目的を失った今、
シンジとバトルするのは、、」
サトシ:「ヒカリ、、お前は俺が
シンジに負けると思っているのか?」
ヒカリ:「そ、そうじゃないけど、
今ここでシンジとバトルしても、
囚われた人達を
助ける事は出来ないじゃない!
勝っても負けても、私達が得るものは
何も無いわ!だったら作戦を立て直して
日を改めた方が、、」
サトシ:「シンジが目の前に居る以上、
俺は引き下がる訳には行かない。
それに、シンジが俺たちの前から
去る訳が無いだろ?」
ヒカリ:「そ、そうだけど、、」
シンジ:「痴話話は済んだか?」
サトシ:「あぁ、、行くぞシンジ!」
ポーン(サトシのモンスターボール)
カラカラ:「カラ!!」
ヒカリが見守る中、サトシとシンジの
バトルが始まった。
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