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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第百四十六話 たこ焼きその十二

「それは」
「そうね」
「はい、お刺身は危ないですが」
「唐揚げはいいから」
「美味しそうですね」
「そうね」
「いい感じです、食べたいです」
 実際医こう思った。
「何時か」
「なら養殖して」
「それは難しいですけれどね」
 先にお話した理由でだ、場所と採算の問題だ。
「けれど食べられたら」
「美味しそう」
「それじゃあ」
「機会があったら」
 ピラルクの唐揚げもだ。
「一度でも」
「私も食べたい」
「私もですわ」 
 エリザさんとジョーンさんも同じ考えだった、そう話しながらピラルクを見ているけれど当のピラルクはそんな話をよそに知らぬ顔で泳いでいる。
「何か美味しそうですから」
「是非」
「鯉は揚げたら」
 中華料理でよくある揚げてあんをかけたものだ、僕も好きだ。
「美味しいですしね」
「同じ川魚だからピラルクも」
「美味しいのね」
「そうです」
 こうエリザさんに話した。
「そう思います」
「じゃあ食べたら教えて」
「そうさせてもらいます」
「面白そうだし」
「面白そうですか」
「実際にどんな味なのか」
 それがというのだ。
「聞きたいから」
「だからですね」
「あとアマゾンだとドラド」
 エリザさんはこの魚も話に出してきた。
「あのお魚も」
「黄金に輝く幻のお魚ですね」
「滅多に観られないって聞いた」
「そうみたいですね」
 開高健さんが釣りに行ったという、それでその時の本がオーパとのことだ。
「何か滅多に観られなくて釣れない」
「そうしたお魚もいるとか」
「聞いている」
 実際にというのだ。
「そのお魚も食べたら美味しいというから」
「僕がですか」
「私が食べても」
「連絡してくれるんですね」
「そのつもり」
 こう僕に話してくれた。
「その時は」
「そうしてくれますか」
「ドラドは鮭でしたわね」
 ジョーンさんは僕に聞いてきた。
「そうでしたわね」
「あっ、違うらしいよ」
「違いますの」
「うん、また別の種類だよ」
「そうですの」
「熱帯魚の一種でね」 
 鮭とは違ってだ。
「飼育も出来て結構いるみたいだよ」
「数もですの」
「そうらしいよ」 
 幻の魚と言われているけれどだ。 
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