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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第百四十六話 たこ焼きその十一

「そうだよね」
「案外食べやすくて」
「いけるんだよね、それと」
 僕はここでその蛙の話をした。
「蛙はね」
「ウシガエルですわね」
「あの蛙はいいね」
「食べやすくて」
「うん、揚げても塩焼きにしても」
「足以外も」
「美味しいよ」
 よく足を食べるけれど他の部分もだ。
「何処もね」
「左様ですね、蛙は」
「僕も好きだよ。ただ」
「それでもですね」
「気持ち悪いって言ってね」
 その外見がだ、僕にしてみれば可愛いけれどだ。
「食べない人も多いね」
「残念ですね」
「世界的にはよく食べられてるけれど」
 輸入したアメリカだけでなく中国でも東南アジアでもだ。欧州ではフランスが有名だろうか。
「日本で食べてもね」
「それでもですわね」
「うん、あまり広くはね」
 やはりゲテモノになるだろうか。
「食べないね」
「そうですのね」
「中華料理で出ても」
 唐揚げにしたり鍋に入れたりしてだ。
「メジャーじゃないね」
「美味しいですのに」
「それでもなんだ」
 日本ではだ。
「あまり広くは食べていないよ」
「ではお刺身とかも」
「ああ、出してくれるお店あるそうだよ」
 東京の方にだ、とはいっても僕は東京には殆ど行ったことがないのでそのお店のこともよくは知らない。
「何でもね」
「ではそこに行けば」
「うん、けれどね」 
 それでもだ。
「あまり食べたいと思わないね」
「川のものだからですわね」
「そうなんだ、淡水生だとね」
「鯉と同じで」
「やっぱり虫が気になるから」
 そのお店は流石に大丈夫だとわかっていてもだ。
「どうしてもね」
「召し上がりませんの」
「そうすると思うよ」 
 例え薦められてもだ。
「そうするよ」
「左様ですの」
「僕としては」
「蛙は焼くか揚げる」
 その調理の仕方をだ、エリザさんは言ってきた。
「そうして食べる」
「そちらですわね」
「私としては」
「実際に揚げると美味しんだよね」
 僕も蛙はこの食べ方が好きだ。
「お魚にしてもね」
「そうね、それじゃあ」
「それじゃあ?」
「ピラルクの唐揚げ」 
 またピラルクを見て言ってきた。
「これはどうかしら」
「いいかも」
 ピラルクの唐揚げと聞いてだ、僕も顔を向けて応えた。唐揚げは鶏肉だけでなくお魚にしてもいい。 
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