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おぢばにおかえり

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第四十四話 二人でお外に出てその八

「遊んでましていい場所だなって思いまして」
「おぢばがえりも来てたのよね」
「はい、そうです」
「それで奥華の詰所にも来て」
「そうしてまして」
「そうしているうちになのね」
「おぢばが好きになりまして」
 それでというのです。
「高校ここにしました」
「ご親戚の人が信者さんだったのよね」
「大叔母が布教所の信者さん、ようぼくで」
「じゃあ大叔母さんからなのね」
「信仰がはじまってます」
「そのお話ははじめて聞いたわ、いえ」
 言ってすぐに自分の言葉を訂正しました。
「聞いたことがあったかしら」
「そんな気がします、僕も」
「そうよね、とにかくその大叔母さんからなのね」
「はじまってるんです」
 その信仰がというのです。
「だから僕は大叔母さんあってこそなんです」
 何かその人にかなりの愛着を感じている感じでした。
「信仰は三代目ですね」
「そうなのね」
「この信仰末代までとしていきたいですね」
 これもおみちの教えです、信仰を一代ではなく代々に伝えていくことがいいとされているのです。
「是非」
「そのことも頑張ってね」
「そうさせてもらいたいですね、先輩もですよね」
「そう、私もね」
 信仰のことはです。
「初代さんが教会を開かれてからで」
「確か明治の頃ですよね」
「そうなの、奥華が出来てね」
 もっと言えば天理教が神道の一派として政府に認可されてからです、天理教は最初は神道ということになって政府にやっと認可されたのです。 
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