万華鏡の連鎖
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夢想家の軌跡
野望の序曲
グイン恩赦の請願は星域潰滅の責任転嫁疑惑、逆鱗に触れたらしい。
アウラ神殿に闇と悪夢が渦巻き、次元断層を浸蝕。
時間軸も軋み、虚無の海に通じる《扉》が開く。
(!)
精神呪縛の魔術、催眠暗示波《ヒュプノ・ウェーブ》。
水晶の《鏡》が現れ、送信源に弾き返す。
沈黙した意識の表層に昇り、記憶を解析。
《此処》は地球《テラ》、太陽系《ソラー・システム》第三惑星。
催眠暗示能力者《ヒュプノ》の名は、クリフォード・モンタニー博士。
精神感応能力者《テレパス》でもあり、超越者《オーヴァヘッド》と称している。
《現在》は救世主誕生紀元、通称《西暦》1976年7月17日。
宇宙ロケット数百基発射、金星占領の野望が戦争再開に直結の気配も濃い。
人格交代強要後に権力者の実態を暴き、地球防衛軍を創立。
1980年ペリー・ローダン帰還の際、各国首脳陣の調整は高く評価された。
第三勢力躍進の鍵は精神干渉装置に非ず、暗示能力者キタイ・イシバシ。
精神支配ではなく《誘導》の為、瞳は硬直せず表情も豊かで実に見破り難い。
1975年トプシダー艦隊、蜥蜴《トカゲ》型種族の数百隻は無事生還。
巨大恒星に遷移《ワープ》せず、同盟の礎となっている。
1982年『オルラⅥ』や『エツⅠ』の銀河商人種族、傭兵集団《超重族》も懐柔。
人型機械《ロボット》悪用、主要都市破壊の陰謀は実現していない。
1984年アルコン星間帝国皇帝陛下、ナート人『ヴィースト・アーク』乗員を掌握。
直径1500m量産前最強戦艦を盗み、副皇帝《セカンド・マスター》と組む。
ツァリト訪問後、暗示能力駆使の海月《クラゲ》状種族と遭遇。
優秀な精神感応能力兼備モーフ数百体転向後、同規模の増援も地球人援護を誓う。
心理学者キタイ・イシバシ考案の魔術《層方式》、並々ならぬ活力《パワー》は隔絶。
キタイの竜、もとい、元医師は暗示能力者の《巨人》と称された。
巡洋戦艦『太陽系』内部倉庫は換気の後、水素呼吸種族に提供。
構造震動補正機《アンティ・ワープトレーサー》が働き、追跡船数隻を撒く。
モーフ星系第六惑星の親や家族は喜び、幼児煽動者の基地破壊を要望。
透視能力者と遠隔移送能力者を借り、私が銀河医師族《アラス》の意思を奪う。
名歌手《マイスター・ジンガー》数千体、各種設備も無傷で捕獲。
合成脈動生物達は催眠暗示波で動き、約1㎞瞬間移動を繰り返す。
化学変化前の薄膜生物は数mm厚で鮃《ヒラメ》状、低い酸素濃度でも繁殖可能。
《名歌手》合成設備を解体、火星に運び薄膜生物の棲息環境も整える。
アラス達の極秘情報庫から暗示能力、モーフ星系関連事項抹消後《大調整官》に通報。
同盟の提案は通らず、超重族の戦闘船数千隻を雇う。
宇宙気流の影響が著しい無人惑星、フロリナ地表に贋物の都市要塞を急造。
ペリー・ローダン戦死、本拠潰滅は数万人《目撃》の情報が疑惑の芽を潰す。
2040年以降、私は《水晶王子》と意気投合。
アラ星系第二惑星パロ帰還は諦め、帝位請求者の幕僚を務めている。
2043年ティラン帝国滅亡、ローダン戦死確実の偽情報で《大調整官》を撹乱。
翌年アルコン皇帝ゴノツァル8世即位、地球人類《テラナー》臣従表明後も暗闘は続く。
2103年には闇の司祭、もとい、バアロル祭司達が皇帝を脅迫。
細胞活性装置を盗み、超能力部隊全員を嘲笑う。
催眠暗示、暗示、念動力、遠隔移送、透視、精神感応、総て無効。
奪還の後も皇帝叛逆罪の適用、賠償を免れ魔薬中毒患者が増え続ける。
性善説に基く抗議活動も帝国領全域で催し、教団優遇の論陣は鉄壁。
監禁された重症中毒患者の発見、救出後も衰弱は進み延命手段が無い。
薄膜生物と《名歌手》を祭司達が発見、拉致の際に奪還は絶望的。
火星の棲息地は銀河最西端宙域に移し、合成設備の解体・輸送・再構築も急ぐ。
2104年アルコン星系第二惑星、帝国経済の要に異常肥満病が蔓延。
惑星メカニカ発見後、巡洋戦艦『シリウス』が蜥蜴《トカゲ》型種族を運ぶ。
トプシダー達は遺跡を護る機械達に製造者末裔と語り、プログラミング変更を要望。
60m前後の偵察船《スカウト》1隻、1800m前後の播種船1隻が軌道を変える。
全長2km前後、直径500m前後の転子状収穫船1隻も現れ罹患異常肥満者の減量を実現。
3隻は帝国領の惑星ゴム、ホヌル等を廻り食糧自給率改善が進む。
2105年バアロル教団後援の簒奪者が実権を奪い、皇帝抹殺も命令。
巡洋戦艦『オーデョン』が時を遡り、約6千年前の過去界に廃帝を運ぶ。
簒奪者打倒後オルフ・スタッゲ、15歳の特異な精神感応能力者が訓練に着手。
受動型《パッシブ》な遠隔移送能力強化、発達を望み銀河最西星域に渡る。
2112年、銀河最西星域外縁の観測基地に透明種族が侵入。
1辺2㎞前後の断片船《フラグメント・シップ》も現れ、人類居住惑星を襲う。
蜥蜴《トカゲ》型種族の遺産1隻は現地に翔び、大無線局が停戦を要望。
テレパス全員と《名歌手》も動員され、軽巡洋艦『ガウス』に乗る。
断片船《司令》ドーム6個内部、思考プラズマ独立細胞群の集合意識は混乱。
偵察船《スカウト》を捕獲して惑星フラゴ、銀河間宙域に運ぶ。
透明種族は憤り惑星メカニカ急行後、警備の軽巡洋艦『ヌシス』を襲撃。
スタッゲ指揮の《名歌手》が乗組員を救出後、断片船も現れた。
人型機械『ヌシス』侵入、透明種族抹殺の模様を『ガウス』が観察。
合成生物の精神感応波を隊員が増幅、送信の後シンボル通信が届く。
超光速通信を傍受の透明種族は焦り、銀河商人種族の船に侵入。
アプトゥト星系にも密使が着き、バアロル祭司達と意思疎通を図る。
北欧出身の隊員は《名歌手》に頼り、中央大プラズマ直属船に移乗。
二百の太陽の惑星に着き、空前絶後の集合意識に提携を申し込んだ。
地球全域で民間人虐殺開始直後、メカニカ無線局は特S級非常事態を通報。
人型機械多数急派、透明種殲滅直後に憎悪回路破壊の要請が届く。
5名随行案が通り、ヴァン・モデルス異才実証後アンドロメダ星雲を偵察。
星体放射能力者エルンスト・エラート帰還、の通報は無い。
公益通報者モロル抹殺の実績に基き、元バアロル祭司ディラン抹殺は確実と推定。
銀河系離脱後メカニカ隠匿、冷凍睡眠《コールド・スリープ》の準備が進む。
2326年《不死者》失踪後、超能力部隊員の過半数が蒸発。
フレディ・マクマリー、オルフ・スタッゲ、私も細胞活性装置の恩恵に与った。
2400年『クレストⅡ』捜索の為、超巨大瞬間物質移送機構に断片船2隻が突入。
翌年12月《母》発見を願う断片船20隻が続き、断片転送機に補給物資を運ぶ。
衛星銀河アンドロ・ベータ星雲を偵察中、元透明種族ローリン地下棲息地を発見。
懲罰爆撃の際《母》の棲む惑星に関する情報、位置座標は喪われ修復の術も無い。
アンドロメダ星雲で《母》発見は数日後か、数週後か、数月後か、推測不能。
細胞活性装置保持者ティル・ライデン博士連絡途絶後、ディラン動員案が通る。
2404年『クレストⅢ』が衛星銀河を離れ、アンドロメダ星雲に侵入。
パドラー探索の為に暗黒星雲ハーデス侵入、エメラルド星系偵察を選ぶ。
植物学者達と機械技術者達を救助後、テフローダー本拠で《母》の情報を探す。
元祭司が瞳を閉じ、ESP波無効重力場《アンティ・サイキック・フィールド》を解消。
艦艇修理惑星に転送後も機械駆動パラ罠を微調整、絶体絶命の窮地から救った。
物質複製装置入手断念後、直径2500m『銀河』級1番艦は時の潮を遡行。
続いて隣接銀河直結力場、移動距離250万光年の瞬間物質移送機構に放り込む。
《此処》は銀河間転送機構の調整惑星カハロ、オルボン星系内部。
《現在》は約5万2400年前、第一次人類が潰滅の瀬戸際らしい。
元《水晶王子》が道を開き、レムール星間帝国最高評議会議長の棲む惑星に着陸。
絶対魔法防御級バリア展開後、時間工作員が通話機《マイク》を握る。
上級魔道師ディラン、もとい、元バアロル祭司が瞑目。
艦艇修理惑星で遭遇の機械駆動パラ罠と基本構造、原理は違わない。
私の腕に触れ、透明障壁の高次元帯域を転換。
催眠暗示波《ヒュプノ・ウェーブ》が敵に届き、動力源を断つ。
オルゴン秘蔵情報自白後、時間実験組織ルナ=クラブ議長も懐柔。
政府隠蔽組織を創る過程で意気投合、同志的タム評議員スキモル関連情報を得た。
先に『MA天才的』と提携の為、太陽系を離れ惑星ワシュン周回軌道に急行。
宇宙ステーション所有者マロク指揮パドラー約5千名発見後、ハルト艦3隻を屠る。
最強戦闘員満載小型艇4隻も撃破、女子供を含む犠牲者4200名前後の無事を確保。
衛星ダラク地表の偵察に搭載艇数隻を割き、ハルト人瞬殺可能の繊維状種族も探す。
オルゴン達が権威の象徴と偽った《クリシュン》、光り輝く布は最強の護衛。
タム評議員の標準装備として普及後、乱獲を避ける為に棲息地も匿したらしい。
特異な緑色人双生児は超光速通信同調後、直径1800m級戦艦8万隻の罠を透過。
直径1500級戦艦6千隻指揮の首席代行、断片船2千隻の《司令》に情報が届く。
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