万華鏡の連鎖

　2404年4月現在、ポスビ達の《母》に関する情報は掴めていない。
　惑星ヴァリオ陽動攻撃の際、アンドロ・ベータ星雲の断片船2千隻は待機。
　ポスビ数千《司令》数基のみ艦隊テンダー移乗、過去界に渡航を望む。
　《島の王》が《母》を盾に脅迫、地球人撃滅の強要を警戒。
　球形艦使用の星間航行種族は数多く、銀河系が策源と暴露の確率は低い。

　過去界では他の時間工作員が暗躍、『MA天才的』破壊を警戒。
　1万光年以上離れ、レムール艦隊皆無の銀河東域《イースト・エリア》に匿す。
　タム評議員マルカム、ルナ＝クラブ議長と称し惑星スキモル着陸を計画。
　『MA天才的』の青緑色恒星プロフス離脱時、宇宙塵に情報記録を隠した。
　『ディノⅢ』乗員は新大陸の模様(パターン)に気付き、スコーチ星系に渡航。
　フレディ・マクマリー同行、《司令》支援の提案が通る。

　『クレストⅢ』と補給艦出発後、惑星スキモル避難の物理学者を動員。
　《クリシュン》と思考プラズマ増殖、ポスビ製造準備が進む。
　《ファウンデーション》発足後、パラトロン・バリア計測データ類を受信。
　遺伝学研究所、心理学者、医師達と《歌う兵器》改良案も探す。
　《第二ファウンデーション》組織後、宇宙艦隊ポスビ運用案を検討。
　無人艦に食糧貯蔵庫、飲用水、トイレ、空気、居住・医療・娯楽設備は要らない。

　紀元前4万2730年『シリウス』以下、直径600m『Ｓ』級千隻が竣工。
　コントラ・フィールド放射後、パラトロン・バリア消失艦を撃つ。
　沈黙した数十隻に《クリシュン》数百体侵入、乗員全滅後スコーチ星系に運ぶ。
　繊維状種族の惑星ハルト降下、心因性リ・ジェネレーター設置も実施。
　《不可触性の神殿》構築の後、紀元前4万2680年に暴力衝動が鎮まった。
　ディメントランス・エンジン調査、実験は《第一ファウンデーション》担当。
　根本的改良達成後に量産、巡洋戦艦『Ｏ』級千隻に搭載の準備が進む。

　紀元前3万4千年ローリン惑星メカニカ訪問、8千年後ロボット供給開始を確認。
　紀元前2万1千年本拠に数トン、独立細胞群が着き酸素惑星の座標を盗む。
　『Ｏ』級千隻に《母》を載せ惑星ランドック、銀河真北側に護送。
　惑星ランドⅠ移動は避け、《島の王》関連情報入手の為20隻を残す。
　紀元前2万10年ポスビ達の叛乱勃発後、宇宙要塞オールド・マン詳細案を審議。
　直径2500m『Ａ』級1万5080隻も量産、1点集中攻撃妨害の構想を練る。

　紀元前1万8600年《島の王》出現の通報が届き、静観を指示。
　紀元前1万8千年エネルギー転換能力獲得、惑星トラカラト偵察を選ぶ。
　独立細胞群5トン、《第二ファウンデーション》同僚、《クリシュン》も賛同。
　前者の要塞《調整者》、プラットホーム12基《司令》就任案が実った。
　紀元前1万5千年、ポスビ達は透明種族大攻勢に直面。
　蜥蜴(トカゲ)型種族と連絡、安否確認の余裕は無い。
　秘密裏に惑星メカニカ訪問、銀河真北側の惑星ソラリア隠匿を選択。
　相対時間バリア、発生装置が《第一ファウンデーション》に贈られた。
　原理の確認、模倣、改良、実験、宇宙要塞と無人艦に展開が進む。

　紀元前8千年、太陽系駐留アルコン艦隊乗員を捕獲。
　麻痺砲で意識を奪い、銀河真北側アスコーン星系に隠す。
　紀元前7682年、《第三ファウンデーション》が時間転送機を実験。
　マークス艦隊スコーチ星系侵入直後、巡洋戦艦『シリウス』他千隻が動く。
　ポスビ達が侵入者を殲滅し第三惑星スキモル、第一次人類に被害は皆無。
　私は『Ｏ999』に乗り、アンドロメダ星雲に渡った。

　相対時間力場を張り《島の王》配下、警備軍の発見は阻止。
　テファ星系潜入後、スキモル製の時間転送機で過去界を探る。
　第三惑星テフロッド離陸、惑星ヴァリオ偵察を選択。
　紀元前1万8600年当時の首都、ビッグ・ブルー星系に翔ぶ。
　自動監視機構も情報皆無の時間フィールド、相対バリア発見は無理。
　時の罠は動かず、ヴァリオ着陸後に時間転送機を使う。
　《島の王》出現、政府転覆、権力掌握の模様を観察。
　現実時間で逮捕の為、簒奪者特定後に個人情報も盗む。

　紀元前9年オールド・マン完成後、1982年に催眠暗示テレパス《半睡人》を救出。
　氷惑星スノウマン接近後、ソラリア製の転送機を運ぶ。
　フレディ・マクマリー特技、数m規模の瞬間移動力場(テレポーテーション・フィールド)は接触不要。
　惑星ソラリア移住、温厚な蜥蜴《トカゲ》型種族と協調も問題は無い。
　1984年、銀河医師族ゴノム星系第18衛星ラロス基地を制圧。
　名歌手(マイスター・ジンガー)も《合成人》同様、薄膜生物由来の情報を得る。
　精神感応能力、催眠暗示能力、念動力(テレキネシス)兼備の集合意識(スーパー・ゴムス)と連絡。
　オールド・マン《調整者》と精神接触の後、宇宙要塞に乗り惑星から離脱を選ぶ。

　2044年、ドルーフ艦隊侵攻前の転送事故を時間転送機で確認。
　モーリス・ダンピー無事生還に妻は歓喜、関係改善が進む。
　2103年、超能力中継者《サイキック・リレイヤー》を実験。
　立方体の箱に繊維状種族《クリシュン》が潜み、《マッチュトラムプ人》で押し通す。
　スーパー・ゴムス、独立細胞(プラズマ)群、名歌手(マイスター・ジンガー)は遠隔地で待機。
　精神感応、催眠暗示、遠隔念動力(テレキネシス)、|瞬間移動(テレポート)で情報工作員を護った。

　2321年4月《時震》観測後、オリオン星雲を調査。
　時間転送機で『ミンハオ』失踪前後の事情を探る。
　パラトロン泡解析後ハルト人親戚筋、同族の銀河襲撃を警戒。
　約5万2300年の間に艦載兵器進化、飛躍的戦力増強の確率も高い。
　宇宙要塞オールド・マン、『Ａ』級1万5080隻、『Ｏ』級千隻を動員。
　スコーチ星系警備の為、巡洋戦艦『シリウス』他千隻は残す。

　《第一ファウンデーション》の創意工夫、約5万2千年に渡る調整が威力発揮。
　《中枢部光輝》の影響は無く、M87星雲内部に着いた。
　透明な柩遷移出現(ワープ・アウト)後、『オーディン』内部で精神接触を実験。
　念エネルギー転換、瞬間移動(テレポーテーション)阻止後に精神防壁《サイコ・シールド》も解く。
　記憶と思考を読み、深層睡眠状態に戻して他の《柩》を追跡。
　ネオ・ホワルゴニウム製の惑星モノル発見、哲人種族(オケフェノケース)再生観察後に情報交換を望む。
　《基地のエンジニア》は闘鬼(けだもの)の虐殺、数京規模の種族殲滅を解説。
　『ミンハオ』乗組員治療、帰郷の為ディメトランス・エンジン装着も実施と騙(かた)る。
　時間実験の責任者、ジョシュア・リウムブエ教授が真実を暴露し事態は急転。
　エネルギー転換能力駆使、超弩級の催眠暗示波(ヒュプノ・ウェーブ)を更に増幅して意思を奪う。