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夢幻水滸伝

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第四十三話 内政の人材その二

「臨機応変にです」
「内政全般にでおじゃるな」
「あたってもらいます」
「わかったでおじゃる」
 夏目は五人を代表して答えた。
「そうさせてもらうでおじゃる」
「そして石川さんは主に商業と治安です」
 その二つだというのだ、雪路は。
「そちらを主にお願いします」
「私は街でカラーギャングだからだね」
「カラーギャングは街で戦います」
 それが主だからというのだ、勿論他の場所でも戦えるし他の内政も出来る。農業や建設等もである。
「ですから主に街で」
「そうさせてもらうね」
「その様に、そして正岡君ですが」
「わしは貿易じゃな」
「そちらをお願いします」
 これをというのだ。
「是非共」
「わしは貿易で大儲けを考えとるきにのう」
「それなら是非です」
「関西をじゃな」
「貿易で大いに儲けさせて下さい」
「わかったわ、貿易する商人だけやなくて会社も立ち上げさせてじゃな」
「どんどん貿易をしてです」
 そうしてというのだ。
「日本の富を生み出して下さい」
「わかったわ、頑張るきにのう」
「貿易港はこれからさらに増えますので」
「あらゆる港で儲けてくぜよ」
「そうされて下さい、そして北原君はです」
 彼にも声をかけた。
「私の補佐をお願いしますか」
「宰相さんのでごわすか」
「はい、北原さんは国がどうあるべきか考えて動くことの出来る方です」
「だからでごわすか」
「私と共にです」
「国をでごわすな」
「根本から変えていって欲しいのです」
「各地の国人やら寺社やらをでござるな」
「はい、そういった勢力を都を中心とする我々の下にです」
「一つにするでごわすな」
「言うならば政府を一つにします」
 そうするというのだ。
「そうします」
「そして一つの政府の下で、でごわすな」
「全体の政治を行いますので」
「だからでごわすな」
「兵は全て我々が率い」
「寺社の僧兵もでごわすな」
「都が完全に掌握します」
 彼等もというのだ。
「そうしていきます」
「都、ひいては棟梁に権限を集めるのでごわすな」
「そうして国をまとめます」
「土地もでごわすな」
「荘園や領地もです」
「全て都を中心とするおいどん達の治めるものとする」
「そうしていきますので」
「では」
「はい、日本はそうしていきです」
 さらに話す太宰だった。
「やがては」
「後々でごわすな」
「太平洋全体も治めていきますので」
「おいどんはでごわすな」
「私と共に国をまとめて下さい」
「そうした国造りを進めるのでごわすな」
「この世界の日本は土着の勢力が多くしかも強いです」
 そうした状況だというのだ、丁度室町時代までの日本がそうであった様にだ。この世界の日本もというのだ。 
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