| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

夢幻水滸伝

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第四十二話 西国統一その十一

「星のモンも一人やったりする、それでも僕等に入ることもせんでな」
「様子見やな」
「そうした勢力は僕等が勝ってからや」
 そのうえでというのだ。
「外交での交渉してや」
「太平洋に入れてくか」
「そうするわ、そうした勢力はカナダとモンゴル、台湾、香港、あと韓国とかは」
「こっちの世界でもそうした国々あるんやな」
「ただ北朝鮮はない」
 この国はというのだ。
「まああんなアホな政治してた両班はおったけどな」
「李氏朝鮮の支配階級やな」
「その中にああした政してる奴おったけどな」
「軍隊と自分の贅沢にばかり金使ってか」
「民を餓えさせてたのがな」
「そういう奴こっちの世界にもおるんやな」
「韓国の星の奴が成り行きと運でやっつけたわ」
 そうしたというのだ。
「気付いたらな」
「気付いたらか」
「そうなってたわ」
 そうした経緯だったというのだ。
「韓国はな、他にも変な両班一杯おったけどな」
「両班は酷い統治してたっていうけどな」
「こっちの世界でも一緒や」
「そうやったんか」
「そや、しかも無能揃いやった」
「無能で腐敗した権力者ばっかりやったんか」
「それでな」
 その彼等がというのだ。
「韓国の星の奴に相当成り行きと運で倒されてな」
「今は星の奴が治めてるか」
「そうやったんや」
「そうか、しかし両班ってこっちの世界でもおって」
「能無しで腐りきった連中やったんや」
「難儀な連中やったんやな」
「今は韓国の星の奴が半島全体を治めてるけどな」
「それでそいつは様子見か」
 他の勢力の状況をとだ、中里は芥川に確認を取った。
「そうしてるんやな」
「他の場所に行ける状況でもないしな」
「そこまでの力でもなくてか」
「そや、これはカナダとかモンゴルも一緒でな」
「自分等のことで手が一杯か」
「それでアメリカとか中国も自分達の内政と僕等との戦に力を注いでてな」
「組み入れるまで手が回ってないか」
「こっちもやろ。今台湾にこっちに入れって言えるか?」
「そんな力も余裕もないわ」
 中里はすぐに答えた。
「とてもな」
「そやろ、それはや」
「アメリカも中国もか」
「とてもそこまで手が回らん」
 こうした神星の者達がいる大きな勢力達もというのだ。
「だからそうした勢力も今は様子見が出来るんや」
「相手がちょっかいかけることもなくてやな」
「それでや」
「成程な、僕はずっと日本のことばかり考えてたけど」
「そこは変えていってくれ」
「日本から世界やな」
「全体を見るんや」
 そうすべきだとだ、芥川は中里に言った。
「つまり頭の中に地球儀を置くんや」
「この世界の地球儀をか」
「そや、浮島の場所も覚えてな」
 そうしてというのだ。
「そうしてやってくんや」
「そうやな、ましてや僕は軍の責任者やしな」
「そこまで出来てへんとな」
「あかんな」
「そうや、頼むで」
「わかったわ、世界やな」
「この世界のな」
「ほな日本を統一した時位に浮島を完成させる位やな」
 その辺りでと言う綾乃だった。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧