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夢幻水滸伝

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第四十話 高城への進軍その一

               第四十話  高城への進軍
 関西の軍勢の動きは九州の者達も的確に掴んでいた、それで北原は高城において他の星の者達に話していた。
「府内城を拠点としてでごわす」
「そうしてですね」
 その北原に又吉が応える、一同は高城の主の間で軍議を開いている。
「この城に迫っていますね」
「そうでごわす」
「ではこちらの考え通りに」
「敵が耳川に来たところでごわす」
 まさにそこでというのだ。
「決戦でごわす」
「そうなりますね」
「こちらは鉄砲を全て集めてでごわす」
「そして大砲も」
「そうしてでごわす」 
 北原は又吉に強い声で答えた。
「あの場所で敵を徹底的に叩くでごわすよ」
「無論我々も全員ですね」
 美鈴も言ってきた。
「参加してですね」
「そうするでごわすよ」
「そして総攻撃を仕掛け」
「敵を散々に破ってでごわす」
「そこから反撃ですね」
「幸い兵も兵糧もあるでごわす」
 言うまでもなく武具もだ、九州の軍勢はそうしたものはかなりあったのだ。壇ノ浦と博多では敗れたがだ。
「だからでごわす」
「耳川で勝った後は」
「そこからでごわすよ」
「総攻撃ですね」
「そして九州の北を全て奪い返し」
 そうしてというのだ。
「そこからでごわす」
「本州に逆上陸だね」 
 雪路が笑って言ってきた。
「そして派手に攻めるんだね」
「そうするでごわすよ」
「そうだね、腕が鳴るね」 
 その時を思えばとだ、雪路は笑って言った。
「楽しみだよ」
「その為には」
 純奈が落ち着いた鋭い目で言ってきた。
「是非ですね」
「そうでごわす、耳川で勝つでごわす」
 まさにそこでというのだ。
「それも派手に、この戦必ず勝つでごわすよ」
「あえてお尋ねしますが」
 美鈴は軍師として北原に問うた。今も陰陽師の服を着ている。
「若しもです」
「負ければでごわすな」
「その時は」
「負け方によるでごわす」
 その時にとだ、彼は言ったのだった。
「それは」
「そうですね」
「多少の負けなら薩摩、大隅そして琉球まで退き」
「そうしてですね」
「まだ戦うでごわすが」
「諦めずに」
「しかしでごわす」
 北原はその目を深刻なものにさせてだ、美鈴に話した。他の星の者達にも聞こえる様に。
「ここで問題となるのはでごわす」
「惨敗すれば」
「その時はもうでごわす」
「諦めてですね」
「降るでごわすよ」 
 そうするというのだ。
「余力もない状況で戦ってもでごわす」
「どうにもなりませんね」
「そうなればおいどんもそれまでの男ということでごわす」
 惨敗してしまえばというのだ。
「日本そして太平洋を治める器ではなかったということでごわす」
「だからですか」
「その時は降ってこの身を任せるでごわす」
「関西の勢力に」
「もっと言えば紫嬢にでごわす」
 その彼女にというのだ。 
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