八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第百四十一話 怪談その十五
「数も多いんだ」
「一人や二人じゃないのね」
「とてもね」
菅原道真さんでも一人だというのにだ。
「そんな神社で英霊の人達だから」
「怨霊になったら」
「恐ろしいと思うよ」
「魔王?」
ニキータさんはこの言葉を出した。
「日本の」
「うん、キリスト教の魔王と同じだけ強いと思うけれど」
「人間が怨念でそうなった」
「その魔王にね」
まさにだ。
「何百万もの人達がなるから」
「若し怒らせたら」
「怖いなんてものじゃないよ」
だから親父に言われた、他の人の魂もそうだけれど靖国の英霊の方々は断じて馬鹿にしてふあいけないとだ。
「この国で一番恐ろしい怨霊になるってね」
「言われてるの」
「そう教えてもらったんだ」
「そうだったの」
「そもそも人の魂は冒涜するなって」
「まあそれはね」
ニキータさんも言ってきた。
「基本ね」
「うん、人は馬鹿にしたらいけなくて」
「死んだ人もね」
「若しそうしたら」
「とんでもないことになりかねないわね」
「そうだよ、ましてや戦争で死んだ人達は」
尚且つその想いが強いとだ、生前の。
「馬鹿にしたらいけないよ」
「福井のお話と一緒で」
「そうそう、靖国の人達もね」
「馬鹿にしたら」
「あの人達みたいになるよ」
その首のない騎馬武者の人達みたいにだ。
「物凄い祟りを持った」
「じゃあよく参拝がどうかと言ってる人は」
「その話だね」
「危ないの?」
「あれ急に言い出したからね」
そうしたマスコミや知識人や政治家の人達がだ。
「自分達の立場が悪くなってね」
「言い出してなの」
「相手を攻撃する材料に使ったから」
所謂政治事情というものだ。
「それでね」
「ああ、そんなことしたら」
「まずいってわかるよね」
「ええ、かなりね」
「まあああした人達は」
そう主張している人達のことを考えるとだ。
「神様も仏様も信じていないから」
「無神論者ね」
「そうした人達だから」
何でもそうした信条らしい。
「そうしたことをしてね」
「平気なのね」
「靖国の人達を貶めても」
「結構マルクスの影響が強い人達だから」
共産主義だ、この思想は完全な無神論だ。何でもマルクスがユダヤ系でもそうだったからそうなったらしい。
「だからね」
「神様を信じないから」
「宗教自体が」
「だからそんなことも出来る」
「貶めらたり利用出来るのね」
「イデオロギー、いや自分自身かな」
僕はそうした人達の本質について二人にさらに話した。
「ああした人達が大事なのは」
「つまり利己主義ね」
「自分しかない人達なんだね」
「見てたら思うから」
国会でもテレビでもだ、その言っていることや行動を見ていると。
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