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仮面ライダーディロード~MASKED RIDER DELOAD~

作者:紡ぐ風
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序章~全ての始まり、守護者の刃~
第2章融合世界!昭和ライダー
  第39話『三大世界融合!世界を救え、仮面ライダー』

「今いる三つの世界を救えば、僕達は仮面ライダーの世界を全て救ったことになる。」
「でも、どうして世界が融合しているの?」
「多分、あり得る線としては、時空破断システムの余波がきて、この結果になったと思う。」
「それで、この三つの世界は、どんな世界なんですか?」
「まず、仮面ライダーシンの世界は、兵器売買を行う死の商人、通称財団があるサイボーグ研究に手を貸していた。その研究は複数の段階に分かれていた。レベル1が部分的な細胞の変化。レベル2で肉体的を部分的に機械化。レベル3で他の生物との融合。この段階が仮面ライダーシンだ。そして、レベル4が肉体の完全な機械化だ。シンは、知らないうちに自分の体が仮面ライダーに改造され、その葛藤で苦しむが、最終的にこの研究に関わった財団の幹部を倒すんだ。」

雅が『真 仮面ライダー-序章(プロローグ)-』の世界を話している頃、シンに変身する青年、風祭真は自身の娘を連れて三人の男から逃げていた。
「お前達は何者だ?どうして俺を狙う。」
「我々は偉大なるフォッグの子供たち。我らが母、フォッグマザーを殺めた貴様ら仮面ライダーを抹殺するため、我々はいる。私はフォッグの第二王子、ロング。消え失せろ、仮面ライダー!行くぞ、スピア、スライス!」
ロングと名乗る男はそう言うと、肉体が変化し、オオカミ男に変身する。それと同時にスピアはサソリ男に、スライスはカマキリ男に変身する。
「ハッ!」
オオカミ男ロングの攻撃は鋭く、真は避けるので精一杯であった。
「この子だけでも、逃がさないと!」
真はバイクに乗ってオオカミ男ロング達から逃走する。

「ZOの世界は、ある科学者が全能の生物、ネオ生命体の研究を行い、その実験体となったのが仮面ライダーZOなんだ。ネオ生命体の完成形、ドラスには感情がなく、全ての命を消し去ろうとするが、改造人間であるZOはその精神力でドラスに立ち向かうんだ。」
「それで、この絵巻に書かれている懐中時計って何ですか?」
「その懐中時計は、ZOやドラスを生んだ科学者の息子が持っている今は止まっているものだ。」

雅がZOの世界を説明している頃、財団は廃工場からあるものを探し出していた。
「ついに見つけた!これがネオ生命体か!」
財団の一人は黄色い液体が入ったプールを発見し、それを特殊な機材で引き上げる。
「よし、研究所へ運べ。」
ドラスの本体が積まれた飛行機は財団の本拠地へ向かっていった。

「仮面ライダーJの世界は、なんと仮面ライダーが初めて巨大化する世界だ。」
「ええっ!」
「いや、もちろんいつでも巨大化出来るわけではない。Jの世界では、生物が一定以上進化すると別の惑星からフォッグマザーと呼ばれる捕食者が現れてその生物を滅ぼし、子供たちの栄養にしてしまう。フォッグマザーが次に見つけた捕食対象は人間であった。ネイチャーカメラマンで、環境の景観から公害の影響まで写真を撮影していた自然を愛する青年、瀬川耕司は公害問題で知り合った孤児と野営をしているときにフォッグに襲われて命を落とすが、自分の命を省みずにその子供を護る正義感と自然を愛する優しさを実感した地球の先住民族、地空人によって自然の力で戦う戦士、仮面ライダーJに改造されたんだ。仮面ライダーJは、その力で生物を滅ぼそうとするフォッグと戦ったんだ。」

その頃─
「瀬川さん、見て。木や虫たちが…」
「これは、まるであの時と同じだ。」
「あの時?」
「ああ。前に加那ちゃん、変な奴らに襲われて、変な所へ連れて行かれただろう?」
「うん。」
「あの時と同じなんだ。」
「それじゃあ…」
「ああ。加那ちゃんは安全な所へ隠れていてほしい。」
「わかった。頑張ってね、瀬川さん。」
仮面ライダーJに変身する青年、瀬川耕司は共に行動する少女、加那に指示を出して、バイクを走らせる。
「J、よかったの?」
「ああ。どうやら、死んだ自然は一本道になっている。きっと、俺を呼んでいる。」
耕司は地空人の使いのバッタと話している。すると、一人の男性が一つの異形と戦っているのを発見した。
「あれは!」
耕司が近づくと、その男性は耕司に気づいた。
「君は確か!」
「お久しぶりです。」
そう。その男性は仮面ライダーZOに変身する青年、麻生勝であった。
「行こう、瀬川さん。」
「はい、麻生さん。」
「「変身!」」
二人は変身し、財団が保持している改造兵士のレベル2と戦闘を始めるが、劣勢に感じた改造兵士は増援を要請し、更に三体現れる。
「一人二体か。大丈夫か?」
「はい。」
ZOとJは二手に分かれて改造兵士と戦闘する。
「ライダーパンチ!」
ZOは、強力な拳で改造兵士の頭部を粉砕する。
「ライダーチョップ!」
Jも負けじと手刀で改造兵士を破壊し、
「ZOキック!」
「ライダーキック!」
ZOとJは必殺のキックで改造兵士を撃破する。
「麻生さん、もしかしたら俺が戦ったフォッグの残党がこの先にいるかもしれないんです。」
「何!俺は財団が回収したネオ生命体を追っていたんだ。」
「そうなると、俺達の目的は一つですね。」
「ああ。」
麻生と瀬川はバイクを走らせて目的地まで向かう。

麻生と瀬川が戦い終わる頃─
「ここは?お前達は?」
ドラスは目を覚ます。
「おお!ネオ生命体が甦った!我々は君に無敵の力を与えたい。欲しいと思わないか?」
「もちろんだよ!」
「よし、いいだろう。早速始めよう。」
悪夢の兵器は、悪魔の組織と結託した。

一方、雅は財団が放った改造兵士のレベル3と戦っていた。
「レベル3の再生能力は極めて高い。だが、一気に燃やされる事には弱い!」
【CHANGE RIDE-ARCL-】
雅はディロードライバーをクウガのベルト、アークルに変える。
「超、変身!」
雅は仮面ライダークウガ アルティメットフォームに変身。その能力の一つである超自然発火能力を使い、改造兵士レベル3を燃やして撃破する。
「今回の件、財団が絡んでいるのか。」
雅は変身を解除して財団の本拠地に向かう。

麻生と瀬川が財団の本拠地に着くと、真が遅れて財団に着く。
「ここは、財団の本拠地ッ!君達は一体?」
「俺達はある研究を追ってここまで来た、仮面ライダーだ。」
「仮面…ライダー?」
真と瀬川が話していると雅がやってくる。
「やはりここか。」
「君は?」
「僕は仮面ライダーディロード。凪風雅といいます。」
「君も仮面ライダーなのか?」
「はい。実は─」
雅と真が話していると、突然財団の本拠地が爆発し、跡形もなく崩壊した。
「まったく、つまらなすぎる。彼らの兵器では、面白くない。久しぶり、お兄ちゃん。」
ドラスは麻生を見て言う。
「ネオ生命体、中の人達はどうした!」
「つまらなくて殺しちゃった。」
「なんだと!」
「でも、僕を強くしてくれた。なんでも、レベル4?とかいうのにパワーアップさせてくれた。もうお兄ちゃんには負けないよ。」
麻生とドラスが話していると、ロング達が現れる。
「見つけたぞ、仮面ライダーJ!我らが母、フォッグマザーの敵をとらせてもらう!」
ロング達は変身する。
「みんな、俺達も行くぞ!変身!」
「変身!」
麻生と瀬川は変身する。
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
「変身!」
雅もディロードに変身し、真も変身を完了させていた。
「仮面ライダーZO!」
「仮面ライダー、J!」
「仮面ライダーディロード!」
「………」
シンは変身すると声帯を失う。ライダー達が名乗る中、シンは口殻を動かしていた。
「行け。」
ドラスは自身の中にあるハエとゴキブリの遺伝子からハエ男とゴキブリ男を生み出して戦わせる。
「我らがマザーの敵!」
「地球の命を絶やすお前達を許すわけにはいかない!」
ロングは卓越した鞭術でJを攻撃するが、Jは見事に回避してゆく。
「やるな。流石はマザーと兄を倒しただけの事はある。」
「森の命を奪っていったのはお前達か。」
「ん?ああ、あれは壊れたのか?」
「やはり、お前も奴らと変わらないのか。」
Jは指でJの文字を作り、パワーを高める。
「ライダーキック!」
Jの必殺のキックがオオカミ男ロングに直撃する。
「おのれ、仮面ライダーJ!」
オオカミ男ロングは消滅した。

一方、シンはハエ男とカマキリ男スライスと戦っていた。
「…!」
シンはその鋭利な爪、ハイバイブネイルをハエ男の頭頂部に突き立て頭頂部を粉砕し、ハエ男を撃破するが、カマキリ男スライスの鎌によって左腕が切り落とされてしまう。しかし、シンは怯まず腕についている鋸状の刃、スパインカッターでカマキリ男スライスの首を切り落とし、それと同時に左腕は修復されていた。

ディロードはゴキブリ男とサソリ男スピアに苦戦していた。
「動きが素早い。それなら!」
【CHANGE RIDE-SUNRISER-】
「変身!」
ディロードはディロードライバーをBLACK RXの変身ベルト、サンライザーに変えてRXの変化形態、ロボライダーに変身する。
「悲しみの王子、RX、ロボライダー!」
ロボライダーはゴキブリ男の動きを見切ると、
「ボルテックシューター!ハードショット!」
エネルギー弾を放つハンドガン、ボルテックシューターから必殺の一撃を放ちゴキブリ男を倒すが、サソリ男スピアの攻撃がやってきてロボライダーは回避する。すると、スピアの尻尾から生えた槍が触れた場所が溶け出す。
「ロボライダーでは不利だな。」
ロボライダーはバイオライダーに変身する。
「怒りの王子、RX!バイオライダー!」
バイオライダーはゲル化してサソリ男スピアの攻撃を回避し、
「バイオブレード!」
実体化する際に尻尾を切り落とし、奪い取る。そして、その槍をサソリ男スピアに刺すと、溶け出して消滅した。
「毒を持つ動物は内部の毒には強いが、やはり外部からの毒には弱いか。」
怪人達を倒したディロード達はZOの所へ向かう。

ディロード達が戦っている頃、ZOは苦戦していた。レベル4の改造を受けたドラスはZOの攻撃を受けてもすぐに回復してしまい、ドラスの強力な攻撃がZOの体力を奪っていった。
「このままでは!」
ZOが苦戦を強いられていると、ディロード達がやってくる。
「加勢します!」
ディロードはロードスラスターでドラスを切り裂くが、ドラスすぐに回復すると、左肩から三本のビーム、マリキュレイザーを放つ。
「皆さん、一気に決めましょう。」
【FINAL ATTACK RIDE-DE DE DE DELOAD-】
「ああ!」
「うん!」
シンはスパインカッターで左肩を破壊し、ディロードのディメンションヒストリー、そしてZOとJのダブルライダーキックがドラスに炸裂する。
「ぐあぁっ!」
ドラスは数十メートルほど吹き飛ばされる。
「このままでは…ん?これは!」
ドラスは立ち上がると何かを発見する。
「あれは!機械獣母艦フォッグマザー!」
Jはその正体に気づく。
『知っているのか?』
シンはテレパシーで質問する。
「ああ。俺が戦ったフォッグの親玉だ。」
Jが説明していると、
「ちょうどいい。この体、もらうよ!」
ドラスはフォッグマザーの亡骸と一体化して最強の敵、フォートドラスとなる。
「これはいい!生物は皆殺しだ!」
ドラスはその圧倒的な力にはしゃぐ。
「くっ、このままでは!」
ZOが言うと、
「皆さん、このカードに願いを込めて下さい。」
ディロードは白紙のカードを渡すと三人の仮面ライダーは願いを込める。
「集え、世界の願い!」
【WORLD HOPE-SHIN KAMEN RIDER prolog KAMEN RIDER ZO KAMEN RIDER
J-】
三人の仮面ライダーのワールドホープが発動する。すると、三人の仮面ライダーは大地の精霊の力で巨大化する。
『俺が奴の武器を破壊する!』
シンはフォートドラスの攻撃をものともせず突き進み、フォートドラスの砲門と刃を破壊する。
「ありがとう、シン!」
「ZO、俺達も行くぞ!」
ZOとJは空高くジャンプし、
「「ジャンボダブルライダーキック!」」
必殺のキックをフォートドラスに放つ。
「そんな!僕が負けるわけが!そんな!」
フォートドラスは断末魔をあげて撃破された。
ライダー達は変身を解除する。
「雅君といったか?ありがとう。君がいなかったら、今ごろネオ生命体によって地球は滅ぼされていただろう。ありがとう。」
「こちらこそ。事情を察していただき、ありがとうございます。」
雅は麻生達と握手を交わして去っていった。

「なるほど。あの時フォーゼの世界でソウルライドが発動しなかったのはこれが理由か。」
三人の世界のソウルライドの発動を確認した雅が絵巻を広げると、39のアストロスイッチが宙を舞う絵が描かれていた。
to be continued.

次回、仮面ライダーディロード
再びやってきたフォーゼの世界。ディロードは、対のコンプリートフォームを手に入れる。次回、『暗・転・集・結』 
 

 
後書き
新カード紹介
アークル:ディロードライバーをアークルに変えて仮面ライダークウガに変身するためのカード。
サンライザー:ディロードライバーをサンライザーに変えて仮面ライダーBLACK RXに変身するためのカード。
真・仮面ライダー-序章(プロローグ)- 仮面ライダーZO 仮面ライダーJ(ワールドホープ):ネオライダー達の世界のワールドホープ。三人の仮面ライダーがJパワーで巨大化し、超再生能力を得る。 
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