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仮面ライダーディロード~MASKED RIDER DELOAD~

作者:紡ぐ風
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序章~全ての始まり、守護者の刃~
第2章融合世界!昭和ライダー
  第32話『ゲドン壊滅/ブレイクテンション』

「ようやくアマゾンライダーの世界か。先が見えてきた。」
「雅、分かるの?」
「ああ、ここ数十回は仮面ライダーの世界は全て回っている。その通りに行けばあと僕達が行く世界はストロンガー、スカイライダー、スーパー1、ZX、BLACK、BLACK RXシン、ZO、Jの世界だけだ。この中で注意しないといけないのはRXの世界だけだ。慎重に行動すればなんとかなる。」
雅が話をしていると、
「アマゾンライダーは再放送で見たことがあるんですけど、この『涼宮ハルヒの憂鬱』ってどんな世界なんですか?」
圭一が質問してくる。
「その世界か…その世界も慎重に行動しないと崩壊しかねない世界だ。」
「そんなに不安定なんですか?」
「いや、不安定というよりは混沌としている、という方が正しいかな。その世界は一応は普通の世界なんだけど、その世界の主人公は年頃の少年にとってごく普通な空想をしていた。自分にある日不思議な力が宿って宇宙人や未来人、超能力者とかと戦ってみたい。しかし、現実にはそんなことは起きないし、自分が戦うのは怖い。なら、自分はそういう人に巻き込まれてパートナーになればいい。そう考えた。そして、この少年が高校に入って事件が起こる。かつて自分がした空想を具現化したかのような少女が現れた。その同級生は言った。『ただの人間に興味は無い。宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら自分のところに来い。』と。そして、少年は何故か少女が作る団体に巻き込まれてゆく。おおざっぱに纏めるとそんな感じの世界だ。」
「じゃあ、雅さんは異世界人として仲間になればいいんですね?」
「いや、さっきも言ったようにこの世界は不安定だ。通常通り世界が進んでいるように見えて、実質世界はたった三年しか歴史が無い。その中で僕の存在は許容量を大きくオーバーしている。迂闊な行動は崩壊を招く。そうなれば融合しているアマゾンライダーの世界に被害が出る。リトルバスターズの世界の時と同様に放置するのが無難な答えだ。僕のこの世界での役目はアマゾンと共にゲドンを壊滅させながら、ディエンドの攻撃を防ぐことだ。時間的にのんびりもしていられない。すぐ行ってくる。みんなは買い出しに行ってくれ。そろそろ食糧が減り始めている。お願いする。それじゃあ。」
「頑張って下さい。」
出て行く雅を圭一達は見送り、買い物に出る支度をしていた。
「雅さん、俺達のこと、本当に必要だと思っているのかな?」
圭一は言う。
「どうしたのかしら圭一さん?」
「ほら、俺と沙都子と梨花ちゃんはこれ貰っただろ?」
沙都子に質問された圭一は、崩壊する世界から脱出する際に羽入が作り、雅から渡されたディショットシステムを取り出す。
「圭一、どうかしたの?」
梨花が質問する。
「これを渡して、仲間だって言ってくれたけど、本当は俺達のことが重荷になっているんじゃないのかって思って。」
「そんなこと、ないと私は思う。」
圭一の言葉にフェイトが反論する。
「多分、雅は大切だから、私達を危険な所に連れて行かないんだと思う。だって、私がいれば、雅はもっと戦う時に苦戦しないことがあった。それでもなるべく戦わせないのは、それくらい私達を大切に思っているからだって、私は思う。どうかな、圭一?」
「なるほど、フェイトちゃんの考えもあるかもな。それなら、俺達は雅さんが帰ってくる前に買い物を済ませるか。」
圭一達は食糧を買いに出た。

「それじゃあ、今日は幻の巨大生物、マダラオオトカゲを探し出すわよ!」
左腕に『団長』と書かれた腕章を着けた女子高校生、涼宮ハルヒは自身が作った同好会、『SOS団』のメンバーに本日の目的を伝えた。
「なんだ、その間抜けな名前の生き物は?」
ハルヒが最初にメンバーに加えた少年、通称キョンはハルヒに質問した。
「なんでも、アマゾンでかつて絶滅したって生き物らしいんだけど、それが見つかって日本に移送したのはいいけど逃げ出したらしくて、賞金がかかっているのよ。とにかく、今日一日で探し出すわよ。探す時のチーム分けは私とみくるちゃん、有希と一樹君、あんたは一人で捜しなさい。それじゃあ、四時にここに集合。解散!」
ハルヒはSOS団のマスコット的存在の朝比奈みくるを連れてどこかへ行ってしまった。
「仕方ないですね。我々も行きましょう。涼宮さんのことです、探すふりでもしないと後で何をされるか。」
超能力者、小泉一樹は外宇宙の思念体が送った端末、長門有希を連れて行動を開始する。キョンはたった一人、ふらつくことにした。
「まったく、なんでこんな休日に下らないことにしないといけないんだか…」
キョンはぼやきながら歩いている。すると、
「それでも、なんだかんだで気に入っているのですよね?」
後ろから雅が質問する。
「まあな、って!誰だ、俺達と同じ制服を着ているけど?」
キョンは驚きながら振り向く。
「申し訳ありません。しかし、これはあなたの望んだ毎日ではないのですか?謎の美少女に振り回され、宇宙人や未来人、超能力者の仲間になる。」
「なんで知っているんだ。」
キョンはイラつきながら聞く。
「SOS団、ふざけた名前ですよね?」
「だから、なんで知っているって聞いているだろ。」
「これは済みません。僕は凪風雅。分かりやすく言いますと、異世界から来ました。」
雅はキョンに自己紹介をする。
「異世界人、ってことはお前もハルヒ関連の何かか?」
キョンは更に質問する。
「いいえ、確かに先程スカウトされましたが丁重にお断りしました。」

~回想~
『ねえ、あんた?』
『僕ですか?』
『他に誰がいるのよ?なかなかいい顔をしているわね。私達SOS団のメンバーになりなさいよ。』
『いいえ。お断りします。』
『いいじゃない。』
『僕にはやるべき事がありますので。』
『そう。今入団したら特別に』
『済みませんが、新聞、洗剤、歯ブラシ、タオル、お米、飲料水は間に合っています。これ以上は脅迫行為で訴えますよ。』
『わかったわよ。そこまで言うなら入れてあげないわ。後で泣いて謝っても入団させないから覚悟しておくことね。』
~回想終わり~

「─といったことがありまして、入団はお断りしました。」
「そうか。ハルヒ関連じゃないなら、なんでこんな所にいるんだ?」
キョンは興味無さそうに雅に聞く。
「あれです。」
雅が指を指すと、そこには大ショッカーの戦闘員がいた。
「なんだ、あれは!」
キョンは驚く。
「あれを駆除するために来たのです。とにかく、今から起きることは忘れて、どこかに行って下さい。」
雅はキョンを追い払う。
「さて、一気に終わらせるか。」
【CHANGE RIDE-DARK KIVATT BELT-】
雅の腰にダークキバットベルトが装着され、右手にキバットバットⅡ世が握られる。
「ガブリ」
キバットバットⅡ世は雅の左手を噛みダークキバットベルトに装着され、雅は仮面ライダーダークキバに変身する。
「一気に終わらせるか。」
ダークキバは波状結界を展開し大ショッカーの戦闘員を一気に駆除する。それでも数人は生き残り、ダークキバに向かって走ってゆく。
「残ったか。」
ダークキバはその速さを利用して間合いを詰め、大ショッカーの戦闘員を全滅させる。そして変身を解除し、
「さて、もう一つの目的地に向かうか。」
雅はマシンディローダーに乗り、アマゾンライダーのいる場所として向かっていった。

「おう、雅!久しぶりだな!」
「立花さん、お久しぶりです!」
アマゾンライダーのいる場所に着いた雅は藤兵衛と握手を交わす。
「藤兵衛、この子は?」
アマゾンライダーに変身する青年、山本大介、通称アマゾンは藤兵衛に質問する。
「アマゾン、前に話したことがあっただろ?猛や隼人、志郎に丈二、敬介と一緒に世界を守ったライダーだ。」
「アマゾン、初めまして。雅です。」
藤兵衛は大介に質問の答えを話し、雅は自己紹介をする。
「雅、どうして来たんだ?」
「ゲドンの首領、ゴルゴスを倒す手伝いがしたいのです。」
大介の質問に雅は答える。
「雅、それがな、ゲドンの裏切り者が味方についたんだ。」
「しかし、味方は多いにこしたことはありません。それに、裏切り者は元々ゲドンの獣人。いつこちらを裏切るか分かりません。」
「確かに、そうだな。アマゾン、雅と一緒に戦えるか?」
「ああ。雅、一緒に戦おう!」
大介は古代インカ帝国における仲間の合図を送り、雅も返す。
「これで、アマゾンと雅、友達。藤兵衛、行こう。」
大介は自身のバイク、ジャングラーを走らせ、雅達も後を追う。

「よくぞ来たなアマゾンライダーに未来から来た仮面ライダー。そして、ゲドンの裏切り者。」
ゲドンの首領が指定した場所に向かうと、雷と共にゲドンの首領、10面鬼ゴルゴスが現れる。
「雅、行くぞ。アァァァマァァァ…ゾーーーン!」
“アーマーゾーン”
大介は古代インカの秘宝、ギギの腕輪を共鳴させてマダラオオトカゲの仮面ライダー、アマゾンに変身する。
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
「変身!」
雅もディロードに変身する。
「ゴルゴスの顔は任せて下さい!」
【ATTACK RIDE-SILVER FLEURET-】
ディロードはロードスラスターにカードをスキャン。キューティーハニーが扱うサーベル、シルバーフルーレに変化。更に。
「行くぞ!ディロードレインボーイリュージョン!」
ディロードはシルバーフルーレに組み込まれた小型の空中元素固定装置を利用して六人の分身を作り、ゴルゴスの七つの顔にシルバーフルーレの先端を突き刺し、ゴルゴスを補佐する十の極悪人の顔は三つとなる。
「アマゾンもやる!」
アマゾンライダーも残る顔に噛みつき、ゴルゴスの十の顔は二つとなる。
「俺も負けていられるか!」
ゲドンの裏切り者、獣人ヘビトンボもその爪でゴルゴスの顔を破壊する。
「残る一つは僕がやります!2人はゴルゴスをお願いします!」
【ATTACK RIDE-MEITO HAYAKAZE-】
ディロードはアタックライドでロードスラスターを変身忍者嵐の変身道具兼武器の名刀疾風(はやかぜ)に変えて少し距離を取り、疾風を時計回りに回しながら進み、
「くらえ!ディロード旋風斬り!」
疾風の一撃でゴルゴスの全ての顔が破壊される。しかし、
「おのれ!ブラック、オンゴールドォー!」
ゴルゴスが呪文を唱えると、辺りは暗闇に包まれる。
「くっ、グアァッ!」
すると、獣人ヘビトンボはもがき苦しむ。
「馬鹿め、ゲドンに逆らえばどうなるか、その身で知るがいい!」
ゴルゴスの闇はヘビトンボを蝕んでゆく。
「だったら、その力の源を断ち切るまで!」
ディロードはロードスラスターでゴルゴスの右腕を切り落とし、ギギの腕輪と対をなす存在、ガガの腕輪を失う。すると、ゴルゴスが展開したブラックオンゴールドは消滅するが、それと同時にヘビトンボはガガの腕輪を拾おうとする。
「これさえあれば充分だ!アマゾンライダー、協定はここまでだ!」
ヘビトンボが宣言すると、
「そうはさせない!」
【WORLD HOPE-KAMEN RIDER AMAZON-】
ディロードはアマゾンライダーの世界のワールドホープを発動。ガガの腕輪がゴルゴスの右腕ごとアマゾンライダーのギギの腕輪と合体する。そのインカの超パワーは凄まじく、ヘビトンボは逃げ出すが、
「待て!お前の相手は僕だ!」
【ATTACK RIDE-SLASH-】
【FINAL ATTACK RIDE-DE DE DE DELOAD-】
「ディメンションインフェルノ!」
ディロードの必殺の斬擊でヘビトンボは撃破される。
「ゴルゴス、バゴーの仇だ!スゥーパァァァ、大ッ、切ッッ断ッッッ!」
アマゾンライダーはどんな敵も切り裂く必殺のスーパー大切断を使い、ゴルゴスを撃破。古代インカ帝国の末裔を滅ぼした悪の組織、ゲドン帝国は滅びた。それに合わせてガガの腕輪が落下する。すると、ディエンドが現れる。
「そのお宝は、僕のものだ!」
ディエンドは手を伸ばすが、ディロードはロードスラスターでガガの腕輪を撃ち弾いてしまう。
「言ったはずです。世界は崩壊させないと!」
「何故君は僕の邪魔ばかりするのかな?」
「あなたが、僕の妨害をしているだけです!」
「とにかく、ガガの腕輪を見失った。この世界に用はない。さよなら。」
ディエンドは去って行く。
「申し訳ありません。ガガの腕輪を取り返せる所だったのに…」
「大丈夫。雅は頑張った。今はそれだけでいい。」
雅と大介はその場から去っていった。

「次の世界はやはりストロンガーの世界か。」
絵巻には、高台の上に立つカブトムシの仮面ライダーの絵と、かまくらの中に入った2人の高校生の絵が描かれていた。
つづく

次回、仮面ライダーディロード
新エネルギーを追うブラックサタンの魔の手。雅は碧陽学園で何を思う。次回『新エネルギーを守れ/欠ける生徒会』 
 

 
後書き
新カード紹介
ダークキバットベルト:ディロードライバーをダークキバットベルトとキバットバットⅡ世に変えてダークキバに変身するためのカード。
シルバーフルーレ:ロードスラスターをシルバーフルーレに変えるカード。
名刀疾風:ロードスラスターを名刀疾風に変えるカード。
仮面ライダーアマゾン(ワールドホープ):アマゾンライダーの世界のワールドホープ。ガガの腕輪がアマゾンのギギの腕輪と合体する。 
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