ヘタリア大帝国
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135部分:TURN13 オフランスへその八
TURN13 オフランスへその八
「あの二人は?」
「あいつ等か」
「そう。何処かな」
彼等がこう言うとだ。そこにすぐ出て来たのは。
イタリア妹とロマーノ妹だった。二人が笑顔でこう言ってきたのだ。
「兄貴、料理ならね」
「もう作ったわ」
「えっ、もう作ったの」
イタリアは妹達に言われてだ。目を少し驚かせて言った。
「また早いね」
「というか兄貴達が遅いのよ」
「今まで何してたのよ」
「遊んでたんだよ。悪いかよ」
憮然とした顔でだ。ロマーノは妹達に言い返した。
「サッカーしてたんだよ」
「全く。もうすぐ戦争なのに」
「一体何やってんのよ」
「戦争前だと遊んだら駄目なのかよ」
憮然としてだ。ロマーノはまた妹達に言い返した。
「大体俺はよ」
「戦争嫌いなのね」
「喧嘩とかは」
「そんなの怖いだろ」
「そ、そうだよ」
イタリアもだ。戦争と聞いて真っ青になってだ。こう言うのだった。
「死ぬよ。痛いんだよ」
「全く。軍服は格好いいのに」
「中身はこれなんだから」
妹達は戦争と聞くとてんでだらしない兄達にはだ。呆れた声で言った。
「こんなので大丈夫なのかしら」
「まあ。大丈夫じゃないでしょうけれど」
「だからよ。戦争なんかしなくてな」
「御飯食べようよ、御飯」
二人が今関心があるのはそちらだった。
「それで何作ったんだよ」
「そうそう、何かな」
「パスタよ」
「マカロニよ」
それを作ったとだ。妹達は兄達に述べた。
「ガーリックとオニオンのソースでね」
「ベーコンも入れたから」
「そうか。じゃあな」
「四人で食べようね」
こうしてだった。四人でだ。彼等はテーブルに着き食べはじめる。そしてテーブルの前に置かれているそのテレビを点ける。その時にだ。
イタリアがだ。こう言ったのだった。
「もう時間じゃない」
「ああ、時間か」
「だよね。そういえば」
「その時間ね」
イタリアの言葉にだ。ロマーノと妹達も応える。そうしてだ。
そのうえでだ。ロマーノも言うのだった。
「それなら。点けるか?」
「うん、そうしよう」
「チャンネル変えてな」
こうしてあ。リモコンを動かしてだ。
そのうえでチャンネルを変える。しかしだった。
まだ番組ははじまっていなかった。それを見てだ。イタリアがまた言った。
「何かね」
「何かって何よ」
「何かあるの?」
「いやさ、あの人ってさ」
CMを観ながらだ。イタリアは妹達に応える。
「あれだよね。のんびりしてるよね」
「いや、それ兄貴もだから」
「人のこと言えないから」
それはだとだ。妹達はすぐにイタリアに突っ込みを入れた。
「もう何ていうかね」
「かなりじゃない」
「ううん、そうかなあ」
妹達に言われてだ。イタリアは微妙な顔になった。
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