夢幻水滸伝
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第二十七話 浮島の内政その十四
「そうなるわ」
「大きいな」
「相手は琉球も入ってる」
九州の勢力圏にはというのだ。
「そやからな」
「ほんまに西日本全土がやな」
「手に入るんや」
そうなるというのだ。
「そやから大きいで」
「わかったわ、戦になったら」
「まずは防いでな」
そうしてというのだ。
「それからや」
「反撃に移ってか」
「九州に上陸してや」
そしてというのだ。
「それからな」
「一気にやな」
「九州も統一や」
「沖縄までか」
「そうするんや」
まさにというのだ。
「そうして西日本を完全に掌握して」
「次は東か」
「そや、今幸いにして東海と北陸は関東、東北と対峙してる」
芥川はこのことも話した。
「それでこっちに来ることはまずないわ」
「東の方は安心してか」
「九州に専念出来る、ただな」
「それでもか」
「ああ、今はな」
どうしてもというのだ。
「備えは必要や」
「見張りはやな」
「それで佐藤兄妹はいつも通りな」
「東への備えにやな」
「近江とかにいてもらう」
そして美濃の西にというのだ。
「そこにいてもらう」
「そうしてか」
「そや、東の備えをしておいてな」
「西に主力を向けてか」
「九州併呑や、そうなれば大きいで」
「こっちの世界西の方が人口多くて産業も発達してるみたいやしな」
「いや、実は各地域で結構産業は発達してる」
そうなっているというのだ。
「人口は関西が一番多いにしてもな」
「一億四千万のうちの四千万でな」
「あと関東も多いけどな」
「こっちの世界でも江戸があってか」
「そや、江戸には人口が集中してる」
関西の様にというのだ。
「江戸時代の趣で江戸城もある」
「それで日本第二の勢力やな」
「神星の奴はおらんけどな」
それでもというのだ。
「あそこも強い、けどな」
「それでもやな」
「西国を全部掌握したらな」
「まごうことなき天下第一の勢力か」
「そうなれるんや」
こう中里に話すのだった。
「しかも日本国内やと東国に戦力を集中出来る様になるから」
「戦略的にもええか」
「そういうことや、そやからな」
「九州をか」
「統一や」
まさにというのだ。
「そうしていくわ」
「そうか、ほなな」
「戦になったら絶対にな」
九州を琉球も含めて軍門に降すというのだ。
「星の奴も含めてな」
「連中もか」
「当然九州の産業と領民には手を出さへん」
そちらは攻撃を仕掛けないというのだ。
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