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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第百二十九話 夫婦善哉その二

「大阪焼きとか広島焼きとか言い合う人もいるし」
「どっちでもいいんじゃないノ?」
「そう思うあるが」
「それがそうはいかないんだ、野球みたいでね」
 阪神と広島だ、しかしどうして阪神は毎年あそこまで広島と相性が悪いのだろうか不思議で仕方がない。
「そこはね」
「譲れないのネ」
「こだわりが許さないあるな」
「ここはもうね」
 大阪市内だ、それ故にだ。
「完全にこっちだけれどね」
「大阪のお好み焼きネ」
「これがお好み焼きあるな」
「そうだよ、それで味もね」 
 肝心のそれもだ、僕はお好み焼きにソースとマヨネーズ、それに紅生姜と鰹節に青海苔を乗せて混ぜて塗りつつ話した。
「いいんだよね」
「本場だけあっテ」
「肝心のそれもあるな」
「いいんだよね、このソースとマヨネーズがね」 
 勿論紅生姜や鰹節もだ。
「絶対に外せないしね」
「味濃くなるネ」
 ジューンさんはその組み合わせについて言ってきた。
「本当ニ」
「その濃さがいいんだよね」
「お好み焼きあるな」
「たこ焼きもだけれどね」 
 次に食べる予定のそちらもだ、水蓮さんに答えた。
「いいんだよね」
「何というか癖になル」
「そんな味あるな」
「しかも炭酸系欲しくなるのよネ」
「どうにもある」
「じゃあサイダーも頼む?」
 僕は二人の言葉を聞いてこちらも勧めた。
「そうする?」
「そうネ、これからネ」
「それもお願いするある」
「それじゃあサイダーを頼んデ」
「飲むあるよ」
「本当はビールが一番だけれどね」
 お好み焼きにはだ、もっと言えば後で食べるたこ焼きにもそうだし他には焼きそばに対してもビールが一番だ。
「それでもね」
「後で甘いもの食べるシ」
「ビールは止めておくべきあるな」
「ビールはワインと違って甘いものには合わないシ」
「だからあるな」
「うん、しかもここは大阪だから」
 僕は二人にこの話もした。
「八条町じゃないからね」
「お酒をおおっぴらには飲めないネ」
「そうした場所あるな」
「そう、だからね」
 僕は二人にあらためて話した。
「お酒を飲みたいなら帰ってからにして」
「今はサイダーネ」
「それにするあるな」
「そうしようね」
 こう二人に話して僕の分も入れて三人分のサイダーを注文した、そして三人でサイダーとお好み焼きの組み合わせを楽しんだ。
 お好み焼きを食べた後はたこ焼きだった、ジューンさんはそのたこ焼きをはふはふと食べながらこんなことを言った。
「これ他の国にはないのよネ」
「たこ焼きはね」
「凄く不思議な食べものヨ」
「全くあるよ」
 水蓮さんもはふはふと食べつつ言う。
「小さくて丸くて可愛くて」
「それでネ」
「味は結構濃くて中には蛸があるある」
「蛸をこうして食べるのも独特よネ」
「全くあるよ、というかある」
 水蓮さんはたこ焼きを食べつつこうも言った。
「関西ではたこ焼き屋さん何処にあるあるが」
「うん、そうだね」
 神戸でもだ、八条神社の屋台はたい焼き屋さんと並んであの境内での美味しいスポットになっている。何でもお店が出てかなりになるらしい。 
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