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ヘタリア大帝国

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113部分:TURN11 エイリス女王その七


TURN11 エイリス女王その七

「北欧は吹雪の中にあります」
「そうですね。防寒対策ですが」
「それをすればな」
 どうなるか。マジノ線でのドクツ軍と同じ憂慮がだ。今度はエイリス軍に覆い被さってきたのだ。
「こっちの戦力がそれだけ落ちる」
「持って行かない訳にはいきませんが」
 ジレンマだった。まさにだ。
「それで今のドクツ軍と戦うとな」
「やはり敗北がです」
「濃厚ですね。では北欧は」
「ああ、援軍を送ってもな」
「やはり敗れると思います」
 これが二人の出した結論だった。そして彼等のその結論を聞いてだ。
 セーラは憂いのある顔をここでも出してだ。こう言ったのだった。
「では。騎士提督達が言う様に」
「決戦はオフランスだな」
「マジノ線を頼りに戦いましょう」
「わかりました」
 セーラは意を決した顔になった。そしてその顔で二人に答えた。
「では。オフランス軍と協同して」
「ああ、戦略を立てようぜ」
「そして勝ちましょう」
「しかしオフランス軍ですが」
 セーラはその彼等のことも話した。
「軍を指揮しているガムラン司令官ですが」
「あの人な。ちょっとなあ」
「噂に過ぎませんが」
 イギリス兄妹もだ。ガムランという名前を聞いてだ。それぞれその顔を顰めさせてだ。
 そのうえでだ。こう言ったのだった。
「病気でまともに考えられなくなってんだろ?」
「それでも様々な役職を兼任されていますが」
「ルイ八十世陛下には申し上げているのですが」
 オフランス軍の状況もだった。セーラにとっては頭痛の種だったのだ。
「それでもです。あの方はどうしても」
「女王の話を聞いてくれないんだな」
「そうなのですね」
「はい、残念です」
 顔を俯けさせてだ。セーラは述べた。
「せめて別の方にして欲しいのですが」
「って言ってもなあ。今のオフランス軍はな」
「これといった人材がいません」
「ビジー提督か?あの人もあれだぜ」
「妙に日和見で。国家への忠誠心に疑問があります」
「まあ。フランスの野郎は絶対に勝てるって言ってるさ」
 イギリスは彼にとって不倶戴天の敵であると共に無二の親友でもある彼の名前を出した。
「それでも。あいつ実はな」
「結構弱いです」
 イギリス妹は兄以上にぴしゃりと言った。
「あれで結構負けるからな」
「自信程の力はありません」
「そうです。あの方も問題です」
 セーラもだ。フランスの問題点は把握していた。そのうえでの言葉だった。
「敵としては。楽な時もありますが」
「味方にして一緒に戦うとな」
「危うい時も多いです」
「そしてそれは今です」
 よりによってだ。今だというのだ。
「困ったことにです」
「ああ、本当にオフランス軍何とかならねえかな」
「マジノ線は確かに強力ですが」
「それだけで確かに考えられてねえからな」
「人材も兵器も心もとないです」
「だからこそ我々もオフランスでの戦いには主力を送ります」
 まさにだ。そうすると言うセーラだった。
「そうします」
「ああ、そこでも俺達行くからな」
「お任せ下さい」
 こう話してだった。二人もだった。
 彼等は戦いの準備を進めていた。セーラは休む暇がなかった。
 連日連夜徹夜で働いていた。書類のサインだけでなく訓練に視察にだ。そして軍事だけでなく内政もしなければならない。女王は多忙を極めていた。
 
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