八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第百二十八話 夏の大阪へその十
「本当の大阪のおうどんはそうなんだ」
「それどうしてあるか?」
水蓮さんはおうどんをすすりつつ僕に聞いてきた、お葱も一緒に食べている。
「大阪のうどんはコシがないある」
「御飯のおかずにするからだよ」
「うどん定食あるな」
「それで食べるからね」
おうどんはおかずだ、それが大阪だ。勿論お好み焼きも焼きそばもおかずにする。炭水化物と炭水化物のコラボレーションだ。
「柔らかいんだ」
「そうだったあるか」
「それで柔らかいノ」
水蓮さんだけでなくジューンさんも応えてくれた、何かジューンさんのおうどんは唐辛子の量が多かった。
「御飯のおかずだかラ」
「それであるな」
「そうなんだ、まあ讃岐うどんでもね」
大阪ではだ。
「おかずにするけれどね」
「大阪ではネ」
「そのおうどんもあるな」
「日本というか西の方の主食はね」
日本でも主食に違いがあると思う、その地域それぞれで食文化があって西日本特に関西のそれはというと。
「お米だからね」
「それ絶対よネ」
「この大阪とかそうあるな」
「そのうどんでの定食もあるシ」
「あと餃子定食もあるな」
餃子は中国では主食か飲茶だ、おかずではない。
「しかも焼き餃子がメインあるし」
「そこも違うけれどね」
「まあ餃子もね」
中国では北は水餃子、南は蒸し餃子がメインだ。焼き餃子は東北地方のものであちらではメジャーな餃子ではないとのことだ、
「違うけれどね、とにかくその餃子もおうどんもね」
「つまり小麦粉だとよネ」
「おかずになるあるな」
「そうなんだよね」
うどんもとだ、僕は二人にまた話した。
「東京の方じゃ違うけれどね」
「西日本、特に関西ね」
「ここの食文化あるな」
「そうだよ、それで美味しいよね」
僕はうどんを食べつつ二人にあらためて聞いた。
「このおうどんも」
「御飯とも合うネ」
「実際にそうだからいいあるよ」
二人共こう答えてくれた、そしてだった。
僕達三人はきつねうどんも食べた、もうこれで麺類はこのお昼二杯目でカレーも食べたし豚まんも食べて結構お腹が膨れてきたのは事実だった、けれど。
この大阪は食い倒れの街だ、それでだった。
僕は二人を次の場所に案内した、そしてさらに食い倒れることにした。
第百二十九話 完
2017・2・15
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