μ's+αの叶える物語〜どんなときもずっと〜
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第51話 部長の行方
前書き
~前回のあらすじ~
早朝、穂乃果にお宝本を処分されながらもしぶしぶデートに付き合うことになった大地。
その帰り道、彼は幼少期の自分と穂乃果の別れの記憶を取り戻した。この一歩は彼の今後に大きな影響をもたらすだろう……
「μ'sが最終予選へと足を運ぶことが出来ました!!!」
「誰に話してるのよ穂乃果......」
「うえ?んーと、大くん!」
「俺かよ全然話聞いてなかったわ」
部室内に置かれたデスクトップPCを前に群がるμ's一団。
その中の一人、穂乃果は俺に話しているのか、それとも他の誰かに話してかけているのかよくわからない妙な丁寧口調で喜んでいた。
ラブライブ!最終予選の通過を獲得した俺たちは、揃いにそろって勝利の美酒を味わっていた。
海未だけは耳をふさいで部室の隅でぷるぷると震えていて、知らせるべきか一瞬だけ迷ったけど、どうせいずれか知ることになるんだ、と無視して飲み残した缶コーヒーに口をつける。
「ねぇねぇこれからどうする!?」
「決まってるでしょ。練習よ」
穂乃果の問いに真姫は当然と言わんばかりに言う姿は、なんだかんだ言って嬉しそうだ。
「まぁ最終予選まで一カ月あるかないかだし、のんびりパーティーしている暇もなさそうだな」
「というより、最終予選でパーティーって」
ことりが言わんとしていることはわかるが、あえて最後まで言わないとことがきっと彼女のやさしさなのだろう。
最終予選に残ったスクールアイドルは四組。その中に、頂点の頂点”A-RISE”も君臨している。
以前は彼女らを前に怖気づいていたミューズだが、先日の予選を機にむしろ強気な態度をとっている。
───負ける気はない
きっとみんなの心にはそんな言葉があるだろう。
「じゃあ、決まったところで練習開始ね。各自着替えていつも通り屋上に集合よ!」
「ほな、大地くんは申し込みの方頼むなぁ」
「またかよ。俺の仕事だけどあえて言わせてくれ、またかよ!!」
ここ最近のコイツらときたら俺の扱いが雑な気がしてならない。
確かに雑用として彼女らのサポートはしているが、決して奴隷の如く扱われるキャラになったつもりはない。
花陽から今さっきサイトからダウンロードして印刷してくれた最終予選のエントリーシートを受け取り、ざっくばらんに眺める。
先日の予選の申し込みの際にも同じようなものを書いた。
記憶が新しい分、なんとなく『これは本当に現実なのだろうか』という錯覚に陥ってしまう。
びくびく緊張しながらエントリーシートを提出し、真姫の別荘で合宿。
そうしてA-RISEとの一戦を交えて俺たちは今、ここにいる。
またひとつ、先に進めることができる。
だから───
「......ん?」
ふと視線の先に部室の隅で耳を塞いでうずくまる少女の姿があった。
結果発表前からずっと耳を塞いで落ち着くを見せない彼女は、まるで完全に引きこもりのようにぶるぶる身を震わせて、『まだですか、まだですか!?』と連呼している。
園田海未。
そんな光景に気づいた俺を含む9人は声をそろえてこう言う。
───まだやってたのかよ!?
と。
───第51話 部長の行方 ───
とりあえず部室の幽霊と化した園田海未を引き摺りまわして強引に着替えさせ、現実を見せることに成功した。実行者は高坂穂乃果と南ことり。
海未の両脇を抱えて更衣室に連行し、『誰か!!誰かーっ!!』なんて断末魔を無視して残り数人はいそいそと屋上へ向かう。
ストレッチをしている最中に連れてこられた海未はげっそりと細くなり、逆に穂乃果とことりは妙に肌の艶めきがあって、なにがあったのか聞きたいところではある。
が、聞いた瞬間彼女らをまともな目で見ることができないような気がするので、とりあえず探究心は屋上から投げ捨てた。
「よし来たな三人とも。早くストレッチして練習始めようか」
「......はい、頑張ります」
随分かすれた声で返事する彼女は、すでに撫子という雰囲気は微塵も感じられない。
最終予選まで通過できたのに、一体なんちゅう顔しているのだ。
まぁ、確かに最終予選突破した暁の海未のリアクションが、うっひゃー!やったー!!やりましたよみなさーんっ!!なんてものだった時の事を考えれば、今の変な海未の方がまだ納得がいく。
だけど変にずもーんとした反応も、らしくない。
緊張から解き放たれた海未は、自分のさっきの振る舞いに恥じているからこそ、俺は彼女に告げなければならない。
「いやぁ〜。しかし、あんな奇妙な叫び声をあげる海未も中々新鮮でかわぷぎょべぇらぁっっ!?」
言い終わるも前に園田家長女の右拳が下腹部あたりに直撃し、肺の中の空気が一気に押し出されるのを感じた。
「さて、不審者の掃除も済んだことですしそろそろ練習、始めましょうか」
そして何事もなかったかのように振る舞う。鬼だ、今俺の目の前に鬼がいる。そして周りのメンツも見て見ぬふりを決めたのか各々ペアを組んでストレッチを始める。
(ほんとまぁ......団結力高ぇよな)
それは良い意味でも、悪い意味でも、だが。
そして、ここでも団結力の高さは、1人のか弱い少年が1人の格闘を極めた(?)大和撫子(仮)にぶん殴られておきながら、敢えてスルーを決め込んでしまうという悪い意味でのだけど。
きっと助けた時の海未の冷たい視線に耐えられないのだろう。きっとそうだ、そうであって欲しいと切に願う。
俺は殴られた箇所を擦りながら酸素を吹き返しつつ起き上がる。
「さってと。余ってるヤツは俺と───」
そこで俺はふと疑問に思う。
どうして今の今まで気づかなかったのか。それは多分海未が強烈だったからだろうなんて事はひとまず置いておき。
一人余るなんて事はおかしいのだ。
μ'sは女子9人男子1人(マネージャー)計10人で構成されている。男女比が奇数同士とはいえ足せば偶数になるのだから、ストレッチで二人一組で五組できるはずなのだ。
なのに、俺一人が余っているというのはおかしいのだ。
(誰か休んだ?)
部室で結果待ちしてる時は全員いたはずなのに......それともまだ、更衣室で更衣をしているのだろうか? 四ペアの顔を確認し、たっぷり10数秒要したあと、
「......あれ?貧乳は?」
直後、先程ダメージを負った下腹部にさっきよりも衝撃の強い蓮天紅我正拳突きを真正面からモロに食らい、そのまま後退する。
「おっ......ごぉっ、お、ま......何しや......」
「貴方がいけないんです!」
俺は一体何をしたというんだよ、という言葉は腹の激痛によって遮られ、代わりに漏れるのは嗚咽のみ。
かなりガチだった海未の拳は今まで以上の破壊力で、『お前そのまま格闘家になっちまえよ』なんて思考のみ余裕を持ちながら激痛を外へ逃がそうと必死にさする。
何に海未は反応したのかなんて言わずともわかる、貧乳という彼女(含む数人)にとってコンプレックスなる単語に、彼女は憤慨したのだろう。
しかし、俺にとしては別に海未を指し示すつもりで言った訳ではなく、むしろ今ここに姿がない黒髪ツインテールロリに向けて放った言葉だ。
なんて言い訳できずに言葉を言い換える。
「っつぅ〜。何も殴ることないだろう」
「私はまだまだ成長しますから!!覚えておきなさい!!」
「んなこと誰も聞いとらんて。そうじゃなくて部長だよ、ぶ・ちょ・う」
「部長?」
絵里に背中を押してもらってる希が反応する。
「そ、あんの黒髪ツインテールいないんだけどどこいったんだよ」
「そう言えばいないねぇ。休むって連絡もなかったし」
ルールとして欠席或いは遅刻する時は必ず連絡する事というものがあり、穂乃果と凛を除く全員は守ってきた。
特に部長の矢澤にこに至って欠席、遅刻はおろか一番に着替えて一番に練習準備万端の体制を整える子なのは皆が承知している。
「だからこそ、アイツらしくねぇんだよなぁ」
そう、らしくないのだ。
アイドル活動を最優先に動いてきた彼女だからこそ、今回の言動は理解に苦しむ。
「あの、まだ更衣室にいるんじゃないかな?」
「いやそもそも2年生組よりも前に着替え始めたのに?おかしいんじゃないそれ」
「でも確かに私達が入った時はいなかったよね?穂乃果ちゃん」
「そうだね〜。海未ちゃん引っ張るのに忙しかったから......でも、いなかったと思う」
「......どうしてでしょう。軽く穂乃果にバカにされたような気がします」
つまり纏めるとこうだ。
2年生組よりも先に更衣室に入った1年生と3年生は先に着替え、そして2年生組が入った頃には矢澤にこはいなかった。
普通ならば矢澤にこが先に屋上に来ている方が道理である。
なのに今現在ここにいないということは矢澤にこよりも先に着替えている2年生組ということになる。
当然それはおかしいことだ、とここにいる誰もが思うことだ。
じゃあ矢澤にこは今どこで何をしているのか?
「脱走したのかにゃ?いつかの真姫ちゃんみたいに」
「ヴぇぇぇぇっ!?ちょっとなんで今ここで掘り返すのよ凛〜!」
「ちょちょっとぉ〜真姫ちゃん暴れないで〜。潰れちゃう〜」
合宿時の痴態をぶり返された西木野さんは花陽のストレッチサポートをしているにも関わらず凛を引っ掴もうとしておる。おかげで花陽がペチャンコだ、主にたわわな双丘が。
「あ、もしかして......」
そこまで考えていた時、終始無言だった絵里が不意に声を上げる。
「?何か思い当たる節でも?」
「まぁそうねぇ......あの日って言えば伝わるかしら」
「あの日?」
絵里がそう言い出した途端、『あっ』と確信じみた表情を浮かべる8人。にこがいない理由には、『仕方ない』という顔をする子もいれば、『経験したからわかる』といった顔をする子もいれば、『それは言いづらいよね』なんて顔をする子も出てきて、現状把握していないのはたったの一人だけとなった。
「え?待って?何の日?そんな大事な日があったか?」
「まぁ......大地が知らないのも無理ないけど」
「でも知らなきゃ知らないで気遣いのできない最低男にゃ」
「だから待て凛。まずその前にあの日とはどういう意味か説明してから罵れ」
しかし、ガールズ一同は『それを私たちの口から説明を求めるの?』なんて雰囲気で俺に視線を集めるもんだから、え?俺なにか悪いことでもしたか?と過去に何度もした現実逃避と始める。
いいや、現実逃避なんてものの前にそもそも悪いことをした覚えがない。俺はみんなの言うあの日がどんな日なのか知らないから、今後同じ質問をしないように聞いている。
しかし、しかしだ。
彼女らは、さも今どきの男子は知ってて当たり前とでも言いたげな冷徹な目で凝視するもんだから、冷や汗かくのも仕方ない。
「......」
「......」
「......」
「ほな練習しよか」
「いやだから待て!部長がいない理由を説明しろ!」
μ's全員(矢澤にこ除く)は俺に絶対教えないウーマンになっている。そこまでして俺に説明したくない理由は何なのか......まさかにこに"彼氏が出来た?"、それを俺にバレないようにするために適当に流している?
そしてあの日というのは彼氏彼女特有の記念日───〇ヶ月記念日というやつか!
ここまで考えて一度冷静になる。
まずこの予想は無いな、とすぐに思った。彼女はアイドルオタクの塊で自ら『アイドルは恋愛禁止』なんて口にしている。
その本人がメンバーを差し置いて真っ先に彼氏作ってズッコンバッコン(自主規制)しているなんて正気の沙汰とは思えない。
(と、なると次は......)
好きなアイドルグループのライブがある、という説。
濃厚か、と考えるもやはりこれもボツだと頭を振る。そもそもそういったイベントには必ずと言っていいほど花陽も同行している。
だからありえないのだ。
「もーわからんな。」
「そんなに気になるなら連絡してみればいいじゃない」
「......ぁあっ、そうか忘れてた」
真姫に指摘されて肝心な事をやっていなかったことに気づき、すぐさまにこに電話をかける。
ワンコール、ツーコール、スリーコール、と鳴らしても繋がる気配はない。そのままでも出る事が無かったので、着信を一度切り大きくため息を零す。
「出ねぇな」
「そりゃ出るわけないでしょ」
「待てマキマキっ、お前が連絡しろ言ったんだろうが」
「電話で連絡するなんて思わなかったわ。というか『マキマキ』って呼ばないで」
しかしどうしたものか......
メンバーの点呼や体調管理諸々が俺の仕事で、その俺が把握出来ない以上、意地でも何とかしなければならない。
とりあえず緑色の連絡アプリで『矢澤にこどこいったんだよ』とだけ残し、
「ちと探してくるわ。海未と絵里に後は託す」
「え?いや、にこなら多分大丈b───」
「でも俺が把握しなきゃダメだろうが。みんなはなんだか分かってるような雰囲気出してるけど、やっぱ本人から直接聞いた方がいいって」
絵里の静止をろくに聞かず、俺は日陰においてあるカバンを放置して蹴飛ばすようにドアを開ける。
穂乃果が何か声を上げていたような気もするが、それよりも重要なのは部長の行方。
みんなの安心した雰囲気とは裏腹に、妙な不安を覚えていて足を止めることが出来ないでいる。
階段を駆け下り部室、更衣室と様子を確認し、続いてにこの教室へ。
「すいません!矢澤にこさんいらっしゃいますか?」
『先輩禁止令』が出ているとはいえ、第三者を前では敬語&さん付け。今となっては違和感でしかないけど、俺の声に反応したにこのクラスメートが数人寄ってくる。
「あの子なら部活じゃないの?確か君は......」
「噂の男子生徒Aです。矢澤先輩最初のミーティングにはいらしたんですけど、練習始まる直前になって音信不通になりまして......」
「そうなんだ。でも、私らも放課後になってから顔見てないし、そもそもあんまり仲良くないし」
不穏な事を言う女先輩は、どうでもいいといった投げやりな口調。
「あんまり仲良くない、と言いますと?喧嘩ですか?」
「喧嘩......そうねぇ、喧嘩といえば喧嘩だね」
喧嘩、か。
にこが喧嘩なんて珍しいとは思う。人格が真っ直ぐ故にみんなからいじられる。でもそれが愛情表現だと誰しもが思っているだろうし、にこも今のポジションを嫌だというような反応を示さない。
当然、にこ本人から聞いたわけじゃないから一方的な思い込みでしかない。でも、俺自身そういった面において敏感という自負があるから、本当ににこが嫌がっているのであればすぐにわかるし、みんなに話して当の昔にやめさせていただろう。
過去にμ's内で対立はあったけど、それはそれ。
「ん〜、矢澤先輩、喧嘩するような方には見えませんけど?」
───瞬間
1人の眉がピクリと動くのを俺は見逃さなかった。
それと同時に『コイツとにこ、なんかしでかしたな』と察した。
「そうかな?あれでも結構自分勝手で意固地な子なんだよ?」
「らしかったみたいですね。自分でもそう自覚してるみたいでしたし」
「へぇ〜じゃあ今もそうなのかな?」
「なんでそれを俺に聞くんですか?同じクラスメートなら自分で聞けるじゃないですか」
俺の質問に遂に眉を寄せて不穏な雰囲気を放つ。
隙あらば仲良くしてる俺との関係を引き裂こうだなんて、どこぞの少女漫画じゃあるまいし。
ただ、明らかなのはにことこの女子生徒に亀裂が走っているようなのは確かみたいで、別に探りを入れに来た訳じゃないが偶然という偶然に俺も慎重になる。
「矢澤先輩が誰かと喧嘩するなんて、絶対理由があるはずです。頭から決めつけて人を選ぶような方じゃない、今ここにいないのも貴女となにかあったからじゃないんですか?」
「なによそれ、ソレこそ私には関係ない事よ。人を悪者扱いしないで、このド変態」
「ド!?ま、まぁこの際俺の事はどうでもいいです。今は矢澤先輩の行方です。わかりませんか?」
「知るわけないでしょ......あんな奴」
豹変した態度はさっきまでと打って変わって言葉遣いが荒い。これがこの人の本性か、或いはにこに向けられた憤りなのか。
しかし、あまり時間が無いのでこの話は流しておかなければならない。まずはにこの捜索が最優先で、俺は頭を切り替える。
「まぁ、貴女と先輩の関係に茶々入れるほどお節介好きじゃないですから。その件については流しておきます。不快な発言すいませんでした。では───」
「ちょっと待って」
一礼し、教室から離れようとした時に女子生徒に止められる。まだ用があるのか、と思いながら振り向く先には
「もし、今後あの子と仲良くするというのなら......聞いてもらいたい話があるの」
彼女の口から放たれる言葉の一つ一つ。
一度は耳にしたことある事、それはにこは1年生の時に"スクールアイドル研究部"を設立し、スクールアイドルを目指して活動していた事。当時は、にこを含めて計6人。その誰もがにことの意見の相違で辞めていった。
彼女だけが残って"スクールアイドル研究部"を守り続けてきた。
そしてはじめて聞かされる事。
「実は────」
俺が、俺達が知っている"矢澤にこ"という女の子は───
「───っ!?て、てめぇ......どういう神経してんだよ!!」
俺達が思っていたよりも強く、強く......脆い女の子だったということ。
その事実があまりにも残酷で、残忍で、それを矢澤にこという人はたった一人で抱えて背負って受け入れてきた。
目の前の女子生徒はどうしてそんな笑みを浮かべて語るのか、俺には理解出来なかった。いいや、きっと100人中98人が笑みを浮かべながらのこの内容を語る彼女の心境を、理解出来ないだろう。
「どうして!どうしてアンタはそうへらへらと笑っていられるんだよ!」
「だってアイツが悪いのよ!アイツが、人の趣味も夢もバカにしたから!」
「お前だってにこに対して同じようなことしてるじゃねぇか!自分の事棚に上げて物語ってんじゃねぇ!」
「っ!」
だから俺は許せなかった。
確かににこもにこで悪い。だけどそれを利用したコイツの非道さには人情を感じられなかった。
「お前......絶対許さねぇからな。たとえにこが許したとしても、あいつの負った傷はお前以上に深いぞ!」
それだけ投げつけて俺は教室のドアを強くしめる。
その勢いに任せて俺は床を強く蹴り、構内を駆け巡る。
途中先生に止められても、誰かにぶつかっても、俺は彼女を探して足を止めない。
「どこだよにこ......!なんで、何でこんなことを!!」
何よりも、そんなことに気づきもしなかった自分自身が許せなかった
後書き
新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします(二月半ば)
さてさて最終更新からだいぶ月日が経ちましたが失踪はしてません生きてます(笑)
これでも執筆は続け、一応最終章の執筆は既に終わっております。が、そこまでに至るたった数話の執筆モチベが上がらず、4ヶ月もの期間を開けてしまったことをお詫び申し上げます。
さてさて、アニメでいう矢澤にこの家庭事情なんやかんやの回にようやくたどり着いた訳ですが、ここ数話の話を読んでお察しの通り、原作基準ではありますが、原作通りの話は書いてません。
この回......というか、アニメを視聴し、『この話もっと掘り下げた方がいいよな』と思った要素がいくつかあり、今回の話がその要素の一つにあたります。
次回、かなりの胸糞回になりますがそんな胸糞を救うのが大地君です。
別にどこぞのツンツン頭少年をイメージした訳ではありません(汗)
矢澤にこ、二年前一体何があったのでしょうね。お楽しみに
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