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レーヴァティン

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第二十四話 都その十一

「しかもです」
「それではじまりだな」
「そうです」
 英雄が言う厄介なことが整ってもというのだ。
「そこからです」
「この島を統一してな」
「ようやく海の魔神と対することが出来ます」
 そこまで出来てというのだ。
「そして魔神との戦いが」
「最も厄介だな」
「我々が乗り越えるべきことは多いです」
「わかっている、しかしな」
「それでもですか」
「必ずだ」
 こう譲二に言うのだった。
「俺は魔神を倒す」
「拙僧達と共に」
「そうする」
 このことを約束するのだった。
「天羽々斬に誓ってな」
「その神刀に」
「そうだ、誓う」
 強い声での返事だった。
「俺は今ここでな」
「そうですか、では」
「この寺を出てか」
「共に壁を乗り越えていきましょう」
 微笑んでだ、譲二が応えてだった。
 正もだ、英雄に言ってきた。
「三人になり申した、その分でござる」
「楽になったな」
「はい」
 そうだというのだ。
「まさに」
「ではな」
「もう一人加え」
「そうしてな」
「四人になったうえで」
「都を出てだ」
 そしてというのだ。
「次の仲間のところに行こう」
「途中何が出ても」
「倒す」 
 どういった魔物でもというのだ。
「そうする、しかしだ」
「しかし?」
「四人目以降の情報もだ」
「仕入れていくと」
「そうしないとな」
 正に真剣な顔で述べた。
「知ることだ」
「まずは」
「それから全てがはじまる」
「では都でまだ」
「色々と話を聞こう」
 こう正そして譲二に述べた。
「是非な」
「そうしてでござるな」
「そのうえで」
「都は寂れているが」
 確かにそうだが、というのだ。
「まだ人が多く往来もあるな」
「はい」
 その通りだとだ、譲二は英雄に答えた。
「それは確かです」
「人と往来があればだ」
 それでというのだ。
「情報も入る」
「だからでござるか」
「情報を集めてだ」
「それからでござるか」
「三人目を無事に加えてもだ」
 都を出ずにというのだ、すぐに。
「それからにしたい」
「すぐには出ずに」
「それからだ」
 こう譲二に言った。
「それでどうだ」
「いいかと」
 譲二は英雄のその問いに微笑んで答えた。 
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