俺のペットはアホガール
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おへそを出したギャル生徒の場合 おまけ
「りつこ、なんのようだったんだしー?」
校門でせいとかいちょーのりつこに止められて、鞄の中身をチェックされて、でも結局「なんでもないです、どうぞお通りください」って言われたし、結局あれはなんだったんだってカンジー?
シャカポコ シャカポコ
あたし、ギャルのイランねー。ヨロ~♪ これ、ぜったいにいわないといけないカンジらしいしー?
なんかーいわないとー、ダレの話かわからないーってダレかがいってたし。
「あ。教室」
ヘットフォンを首に下げて、ガララと引き戸を開けて「オッハー♪」と教室の中に入ったけどー
「うわっ、めっちゃ静か」
なんかみんな黙々と机に座ってなにかやってるってカンジー? つまんないし。
「あ…。おはよう、イラン」
「おはようございます~、小野さん」
しおと大和、発見~♪
「しおの机に集まってなにしてるしー?」
「海賊王の話を少々~」
「……? そう…と言えば…そうかな?」
「海賊王…だし?」
「……イラン?(もしかして…また変なスイッチが…入ったんじゃあ…)」
海賊王=海の王=クラーケン=タコorイカ=つまり
「ダイオウイカの話しー?」
「違いますよ」「違うぞ…イラン」
「えーじゃあー、巨大タコの話しー?」
「なんで海生軟体動物の話をしないといけないんですか」
「僕はああゆう、うねうねした生き物ちょっと苦手……」
「あれ? そうだったんです?」
海生軟体動物ってなんだし? で、しおはタコ、イカが嫌い…?
「えーなんでだし! たこ焼きオイシイしぃー」
「うん…美味しいよね、たこ焼き。そうじゃなくて…あのうねうねが…」
「うねうね?」
「うん。うねうね」
「うねうねうねうぬっ」
「あ。噛んだ」
「だ、大丈夫、イラン!?」
「舌噛んだ…ひしゃい(イタイ)」
「(そのまま噛み切ればよかったのに…)変な事言ってるからですよ~。保健室、行きます~?」
「やまひょ…」
見た目はちんちくりんでもいざってときは役に立ついいヤツだし。でも保健室に行ってなにするんだし? 舌引っこ抜くし?
「少し安静にしていたら、大丈夫だと思うけど…どうする、イラン?」
「だひじょーぶ。痛みやわらいできた」
「そうですね~、少しはまともに喋れるようになってきてますし~大丈夫でしょう」
「ありがひょ。しひょ、やまひょ」
「ううん。その…友達…だから」
「しひょ~~~」
「わっ、なに!?」
嬉しくなって、ついしおのことおもっいっきり、めいいっぱい、渾身の力を込めて、抱きしめたし。
「痛いって! イタタタタタ…」
なんか、しおの体がメキメキと音が聞こえたような気ーするけど、気にしないし~♪だってしおチョー嬉しそうな顔してるし。
「ち……ちがっイタタタタタイ」
「しおー。あたしらずっと、友達だし~♪」
「きゃああああ」
※傍から見ていた大和くんは「友達って大変面倒な生き物ですね~、でもま、嫌いじゃないけど」と思いクスリと笑っていましたとさ―ちゃんちゃん♪
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