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オズのジュリア=ジャム

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第十二幕その六

「こちらの国にも来てね」
「魚人の国にですね」
「うん、来てね」
 こう言ってお誘いをかけるのでした。
「是非ね」
「はい、魚人のお国にも」
「うちも楽しい国だからね」
「そうですよね」
「うん、また機会があればね」
「行かせてもらいます」
「待っているよ」
 笑顔でお話してでした、そしてです。
 皆で笑顔でお別れをしてでした、ジュリア達は海から出て岸辺で元の服に着替えました。そうしてなのでした。
 帰りの道につきましたがここで神宝は言いました。
「いや、今回の旅はね」
「ええ、行きは終わってね」
「これから帰りですね」
「都に帰るまでが冒険よ」
 ジュリアは神宝に笑顔でこうも言いました。
「だからね」
「まだ冒険ですね」
「そうよ、まだ楽しめるわよ」
「そうですね」
「歩いていきましょうね」
 エメラルドの都までの長い道をというのです。
「そうしていきましょう」
「わかりました」
 こうお話してでした、皆は先に進みます。そうしつつ神宝はまた言いました。
「夢を見たらね」
「今夜だね」
 ジョージが神宝に応えました。
「見る夢のことだね」
「さて、どんな夢を見るのかな」
 カルロスの目は輝いています。
「今夜は」
「そうよね、楽しみよね」
 ナターシャもうきうきしている感じです。
「どんな夢なのか」
「というかね」
 ここで言ったのは恵梨香でした。
「確かに楽しみにする方がずっといいわね」
「そうだよね、何が起きるのか不安に感じるんじゃなくて」
 モジャボロもここで五人に言いました、勿論皆元のそれぞれの服装に戻っています。
「楽しみにしている方がいいよ」
「しかも今回はいい夢を見られるのよ」
 ジュリアがまた言ってきました。
「だったらね」
「不安に思うんじゃなくて」
「楽しみにしているべきですね」
「そうですよね」
「何が起こるのか」
「楽しみにしていくべきですね」
「そうよ、そうしていきましょう」
 笑顔で言ってでした、そうしてです。
 皆はさらに進んで夜になってです、晩御飯の後でその睡眠に入りますが。
 ここで、です。かかしはこんなことを言いました。
「さて、僕達は夢を見ないけれど」
「皆がどんな夢を見るかをね」
 木樵がかかしに応えました。
「それをお話してくれるのをね」
「楽しみにしていようね」
「そうだよね、夢のお話を聞くのもね」
 ジャックも言います。
「楽しみだね」
「じゃあ僕達は翌朝のことを楽しみにしながら」
 そうしつつというのです。
「朝を待とうね」
「そうだね、それがいいね」
「僕達はね」
「そういえばです」
 神宝はここでかかし達に尋ねました、見ればもう寝巻きの青いパジャマとナイトキャップを身に着けています。ジョージは赤、カルロスは黄色、ナターシャは黒、恵梨香はピンクのそれぞれの色のパジャマとナイトキャップです。ジュリアは今は緑でモジャボロは派手な柄のものです。 
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