八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第百二十三話 ハウステンボスから帰ってその十一
「さっき行ったかと思えば」
「もうですね」
「帰ってきた」
「そうした感じですね」
「色々あったのに」
ハウステンボスでもだ、何かと。
「本当にです」
「瞬きする様なですね」
「そうした感じです」
しみじみとして言った。
「終わってみますと」
「そうですね、ですが」
「これがですね」
「充実した旅行です」
それになるというのだ。
「それである何よりの証拠です」
「そういうことですね、そして」
「そして、ですね」
「この旅行のことは忘れないことですね」
「旅は人生の学問です」
それになるというのだ。
「覚えておいて下さい」
「それが僕の人生にとって大きなものになるから」
「そうされて下さい」
「では」
「そうして頂けると何よりです」
「そうします」
「人生は長いです」
「長いですね」
「ですから」
それでというのだ。
「その長い中の糧の一つとして」
「旅のことは忘れない」
「そうされて下さい」
「そうします」
強い声で答えてだ、そしてだった。
「是非」
「それでは」
「この旅のことも覚えておいて」
「後に活かされて下さい」
「そうしていきます、では今日は」
「もう遅いですしね」
夜の十時だ、それに電車の中で晩御飯も食べた。駅弁は電車の中で食べるとこれ以上はないまでに美味しい。
「お風呂に入って」
「そうしてです」
「歯も磨いてですね」
「休まれて下さい」
「それじゃあ」
僕も頷いてだ、そしてだった。
実際にお風呂に入って休んだ、ここで旅行は完全に終わった。
そうして朝起きるとだ、朝御飯は中華風のお粥だった。僕はそのお粥を見てこう言った。
「何か朝にお粥は」
「いいわよネ」
「そうあるな」
「何か落ち着くんだよね」
こうジューンさんと水蓮さんに答えた、二人も他の殆どの娘ももう席に着いているか今から着こうとしている。
「食べやすいし」
「そうそう、ビュッフェもいいけれド」
「お粥もいいある」
「朝の起きたてでもネ」
「心地よく食べられるある」
「だからいいんだよね」
僕は席に着きながら応えた、お粥と一緒に鶏の内蔵を煮たものやザーサイがおかずとしてある。栄養バランスもいい感じだ。
「朝のお粥は」
「手間暇がかかるけれド」
「まさに最高の朝食の一つある」
「皆さん旅行疲れもあると思いまして」
シェフの小野さんがここで話してくれた。
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