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鋼の錬金術師 貴方を守りたい――12人の巫女と1人の神――

作者:猫丸
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『ドンッ』
レンリ「リオン!!レオ!!」
店に飛び込んでみると、そこは血の海だった・・・・辺りの壁に血が飛び散ってなにもかもが、真っ赤な血の色い染まっている。
アルト「なにこれ・・・まるで・・・・あの時の光景その物じゃん・・・・。」
アルトはレンリにしがみつき怯えている。
『ゴトッ』
全「?!!」
奥の方から何かが動いた音がした。レンリ達は少しずつ奥の方へ行く・・・・・奥にたどり着くとそこには!!!

アルト「父さん・・・・?」
四角い眼鏡(サラリーマンがつけていそうな)をかけた男性が猫を食べていた・・・。
アルト「父さん・・・・生きてたんだ・・・・私ずっと探してたんだよ?とう・・・「アルト、違う!!それは、穢れだァァ!!」えっ?」
気づくのが遅かった・・・・男性の左腕が刃物に変身しそのまま、アルトを切りつけた。
アルト「グハァ ・・・・どうして・・・・どうして・・・・父さん・・・・ガクッ」
アルトはそのまま気絶してしまった。
レンリ「なんで・・・・穢れがエヒィネアに・・・・?」
テレジアにいるはずの穢れが何故エヒィネアに居るのは凄く気になるが今はそんなこと考えてる暇はない。奴はどんどん、体を変化させていき鋼鉄の鎧をはおった化け物になって行ってる。早く殺さないと、鎧で攻撃ができなくなってしまう!!

ブルース「レンリ、悩んでいる暇なんて無いことは分かっているよな・・・。」
静かにレンリに言うブルース・・・。
レンリ「分かってる・・・・・あいつがアルトの親父だろうが家族だろうが大切な人がろうが・・・・私はあの人に笑顔を取り戻すためにあいつを殺す!!」
アルトにはアルトの事情があるのかもしれないが、レンリにはレンリの嬢がある・・・。レンリは、アルトの元父親を殺すことにした・・・。3本の刀を抜き、構える・・・・そして!!
レンリ「・・・・・龍火山!!」
と言って、奴を切りつけると奴の体中が切りつけられ、血が火山のように噴き出す。その名も龍火山!!

途中から血じゃなくて、黒い霧が噴き出し奴は消滅してした。
レンリ「なんだったんだ・・・あれ・・・・。はっ、そんなことしてないでアルトーーーいや、う~ん・・・・」
レンリはアルトのもとに急いで駆けよるが何か悩む。ブルースが近寄り
ブルース「何を、そんな難しい顔して悩んでいるんだ?」
レンリ「アルトのあだ名何にしようかなって?」
ブルース「あっそ・・・・。」
凄くどうでもいい事で悩んでいるこいつ(レンリ)の夢が一つ現実になる。
(ん?この気配?!!)
ドス黒い気配を感じたレンリが後ろを向くと、コートを着てフード深くかぶった女性が居た!!

ブルース「インカローズ!!!」
インカロース「死ね!双子座の巫女!!」
インカローズの魔法がレンリ&ブルースに直撃する。
レンリ「ギャァァァァァァ」
『バタッ』
ブルースは倒れ、レンリはまだ朦朧としていたが意識があったが動けない。インカローズはアルトの胸辺りから、黄色い結晶を取り出した。アルトは激痛が走ったような悲鳴をあげる。
アルト「きゃああああああああああああああああああああああああああ」
レンリ「ヤ・・・・・・メ・・・・・・・・ロ・・・・・・・・ガクッ」
そこで、レンリの意識は途絶えてしまった・・・・・。



レンリ「うっ・・・・・」

「お前のせいだ!!」

「お前さえいなければ!!」

「死ね!死ね!死ね!」

「生きる地獄と永遠の地獄・・・・貴方はどっち・・・・?」

レンリ「はぁあはぁ!!はぁはぁはぁはぁ・・・・・。」
目が覚めるとそこは、知らない真っ白な部屋だった。薬の匂いが強烈にする、たぶんここは病室だ。
???「あら?気がついたの?」
レンリ「えっ?!」
声がしたほうを見ると、金髪でブラウンの目をした女性がマグカップ片手にこっちにやってくる。
レンリ「貴方は、誰?」
不安そうで怯えた声で聞くレンリ女性は優しく言う
???「私は、リザ・ホークアイ。軍で働いていて階級は中尉よ。」
レンリ「どうして、リザさんが私を助けたの?」

リザ「エドワード君達に貴方が突然いなくなったから、探してきてほしいって言われたの。」
レンリ「それで私を・・・・あっ、私と一緒にいた子は?」
リザ「一緒にいた子?ああ、あの子なら大丈夫よ。貴方の隣で、眠っているわ。」
リザの言う隣を見てみるとそこには
レンリ「!!!!!そんな、バナナァァ!!」
6歳くらいの女の子が寝ていた。髪の色は黒だし少し開いた目を見ると瞳の色は紫だった・・・・たぶん、この子の名はアルト・リンク・・・・・。

アルトが、小さくなった理由はただ一つ。黄色い結晶・・・・怒りの感情を奴に取られたからだ・・・・。私が付いていながら、こんなことになるなんて・・・・とにかくアルトの結晶を見つけないと・・・・・
レンリ「・・・クッ」
ベットを降りようとしたが、背中の傷口がいまにも開きそうで激痛が走る。
くっそう・・・・これじゃあ、探しに行けない・・・。
リザ「レンリちゃん、しばらくの間は安静にしてないといけないわよ?」
リザはそれだけ言うと、部屋を出て行った。
『ガチャッ~バッタン』
じっとなんてしてられるかァァ!!早くしないと、アルトのスピル―ンが壊れる・・・・・。
そしてまた、レンリの意識は途絶えた・・・・・。

あれから、数日がたった・・・・・レンリの体はまだ完全に完治していなかったが、小さくなったアルトと一緒に病院を抜け出すために今、地下通路の迷路を歩いている・・・・。
何故傷がまだ完治していないにも関わらず、病院を抜け出そうとしているかと言うと風のまた三郎でエドとアルとブルースが“第五研究所”と言う場所に向かったと聞いたからだ。エドだったら、何とか出来るかもしれないとわずかな可能性に欠けて・・・・・・
「ピチャ、ピチャ」
アルト「ねぇ、寝てなくて大丈夫なの・・・・?」
心配そうな顔をしてレンリの体を気遣うアルト。レンリは、とびっきりの笑顔で
レンリ「大丈夫!死ぬ時は一緒だから!」
アルト「・・・・・・・・・」
とゆうか何が大丈夫なのか、全然分からないし、6歳の女の子にツッコミを求めるな!と言いたい。
地下通路は、真っ暗で明りは手に持っている懐中電灯ただ一つしかない。しかも、気温が結構低い・・・傷でッと言うよりも凍え死ぬ方があると思う。

アルト「父さん・・・・母さん・・・どこにいるんだろう・・・?」
か細い声でアルトは言う。そんなアルトを元気づけようと、レンリは
レンリ「大丈夫!お姉ちゃんが、お父さんとお母さんに合わせてあげるから♪」
と明るく言う。アルトは一瞬、凄く心配そうな顔をしたがすぐに普通の顔に戻った。こんなに明るくふるまっているレンリだったが、内心は不安で押しつぶされそうだった。インカローズの居場所は分かんないし、この迷路の出口も分かんないし、第五研究所って何処?!、アルトは子供に戻った事によってその当時の記憶しか持っていないみたいだし、もう最悪(>_<) 神はどんだけ、私に試練を与えるんだよ~(T_T)
表情には出さないけど、心の中ではめっちゃ泣いていた・・・。




薄暗くて超臭い地下通路を通って数時間後、奇跡的に第五研究所と書かれた大きな門の前に来ることが出来た。
レンリ「スゲェェェェェ!!絶対、ゴールには来れないと思ってたけどキタァァァァァァ第五研究所!!」
超奇跡なのでレンリはアルトが居ることを忘れ、思わず大はしゃぎ♪アルトはその光景をポケ~と見ている。
レンリ「ヤッター、ヤッター、ヤッターマ……あ///」
あ、本当にやった(=_=) 大はしゃぎであのアニメのポーズをやろうとして最後の決めポーズ!!と行ったところでアルトがポケ~とした表情でこっちを見ているのに気づく。
レンリ「あっ、おっほん。それでは、アルト君。この研究所に入ろうかね。」
さっきまでのことを無かったことにしようと、いきなり研究所の所長っぽく話し出すレンリ。100%アウトだと思うのは私だけなのだろうか……(=_=)

アルト「ねぇ、お姉ちゃん。これ、なんて読むの?」
気を使ってくれたのか、アルトが近くに落ちていた「関係者以外立ち入り禁止」と書かれた板を指差して言った。でも、レンリはこの国の文字がいまいち分かっていない。まぁ、分かっていても素直に教えるわけないか。いつものように、
レンリ「ん~?それはねぇ~「この先、美少女と美女以外入っちゃダメ!」って書いてあるんだよ♪」
アルト「へぇ~、そうなんだぁ。お姉ちゃんは物知りだね♪」
レンリ「まぁ~ねぇ~」
なんか、ムカつく態度でレンリは言う。・・・アルトにはこんな大人になってほしくないと、心から願う・・・。

『ガチャガチャ』
レンリ「あれ?開かない??」
くだらない話をしている間に、第五研究所の玄関についた。今は使われていない研究所なので当然、カギがかかっている。それなのに、レンリは無理矢理でも開けようとする。
アルト「中に入れないの?」
心配そうな顔をしてアルトが言う。レンリも額に汗をかきながらも、
レンリ「大丈夫、大丈夫♪“これ”を使えば一発で開くから♪」
アルト「?」
“これ”とは・・・・・・?
レンリ「よしっ!セット完了♪・・・・・・逃げろォ~^^」
アルトの手を引いて、遠くの方まで離れるレンリ。一体、なにが起きるのかと待っていると・・・・

『チ・チ・チ・チ・チッチキチィ~・・・おったまげぇ~ドッカーーーーーーーーーーンーーーーーーーーーキレて無いっすよ?・・・ガクッ』
レンリ「よしっ!成功♪さぁ、行くぞジョセフィーヌ♪」
アルト「ううっ、耳がぁ~(?0?)」

――そんなこんなで、レンリ達はどうどうと玄関を爆破して第五研究所の中へとはいって行った――



 
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