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鋼の錬金術師 貴方を守りたい――12人の巫女と1人の神――

作者:猫丸
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 第一章 異世界からこんにちは?

ここは、いばらが沢山生えた深い深い森の中。深すぎて光がほとんどない。
そんな場所に、一人の少女と一匹の闘蛇が盗賊に追われていた。
少女「はぁはぁ……」
『タタタタタタタッ』
盗賊「そっちに逃げたぞー、追いかけろぉー」
『タタタタタタタタタ』
少女「くっ
何度もいばらが体に絡まり、足を切ったりしながらも少女は必死に盗賊から逃げていた。盗賊は何が目的で少女たちを追っているのか分からないが、捕まりたくないので必死に逃げる。
闘蛇「レンリ!あともう少しで、結界の中に入るぞ。もう少し頑張れ!」
闘蛇は遅れて走ってくる少女に少し焦らせる感じで言った。
レンリ「そんなこと言われたって・・・・・。きついよぉ~。疲れた~。もう帰る~(T_T)」
レンリと呼ばれた少女はさっきより、ゆっくり走りだした。闘蛇は、あきれてしまった。(帰るって、この状況でどうやって帰るんだ。とにかく、こいつをやる気にさせなくては!えーと・・・・何か、何かあいつが気をひくもの・・・・・・・あっ、そうだ!)
闘蛇「・・・・・・・結界の中には駄菓子屋があるぞ・・・・。」
レンリ「はっ!(゜o゜)」
駄菓子屋と聞いたとたんレンリの頭に衝撃が走った。レンリは体を前のベリにし、
レンリ「この世にあるすべての酢昆布は私のものだぁ~。」
『ダダダダダダ』←マッハぐらい・・・・?
と、叫びながら猛スピードで走って行った。よし!作戦大成功!と喜んでいた闘蛇だったが、レンリがデカイ声で叫びすぎたせいか盗賊に居場所がばれ、囲まれてしまった。

盗賊Ⅰ「見つけたぞ!」
盗賊Ⅱ「さぁ、俺たちと来てもらおうか・・・・・。」
盗賊たちはじりじりとレンリたちに近づいて来る。(うう、やばいぞ。この状況は(>_<)よし、最後の手段だぁ!)
レンリ「お願いします。このクソ犬は、あげますんでどうか私だけは見逃してください!」
レンリは頭を下げてお願いした。だがとうの闘蛇は認めるはずもなく
闘蛇「お前、なに人を売って自分だけ逃げようとしてんだ!バキッ」
闘蛇は、レンリの頭を蹴り飛ばした。
レンリ「イッタ~。なにすんだよ!この犬!別にお前が死んでも誰も困らないだろ!だけど・・・・私は違う・・・。私が死んだら、この世界にいる全国民が悲しむもん。」
レンリは手を空に向かってあげ、だれかに向かって言っていた。それを見ていた盗賊たちは
盗賊たち「いや。・・・・別にあんたが死んでも俺たち悲しくない。」
口をそろえて皆言った。さっきまで上を向いていたレンリが下を向き体を震わせながら、
レンリ「てめぇ。私が死んでも悲しまないだとぉ?お前ら、それが何を意味するかわかって言っているんだよなぁ?」
盗賊たちはレンリが何を言ってるのかわからないらしく、皆首をかしげながら、
盗賊たち「しらねぇ?」
と、言った。レンリは、その言葉にブチギレて、腰に付けていた刀を一つ抜き、
レンリ「私が死ぬってことはこの世界が滅ぶってことだぁ!ボケ。幼稚園からやり直せ!ハゲ。」
と、言いながら盗賊たちを切り裂いていった。
『バサッ、ビシュッ、グサッ、バタッ』←切られて血が出て刺されて倒れた

            ~5分後~
レンリはすべての盗賊を倒した。緑豊かなこの森の木々が真っ赤な血の色に染まり、レンリは楽しそうに笑顔で、
レンリ「みてみて~、ブルース~。いばらばっかりで、うんざりなこの森に真っ赤なお花畑ができたよぉ~。きれいだね~。」
と、言った。レンリが言う真っ赤なお花畑は、盗賊たちの血で真っ赤かになったこの空間のことを意味指す。
闘蛇「・・・・・・・。ん?レンリ、あぶない!」
レンリ「ほえ?う、グハァ。」
どこからか飛んできた。刃がレンリの心臓から右に3㎝ずれた所を突き刺した。レンリはその場に倒れ、倒れた時に、大きな石に頭を打ってしまったようで気絶してしまった。

闘蛇「く、次から次へと・・・・・。今度は、誰だ!」
闘蛇はあたりを見回した。そしたら、木の枝に乗ったフードをかぶって顔を見えなくしているいかにも怪しい女性を見つけた。
闘蛇「お前は何者だ。グルルルル。」
???「我が名は、インカローズ。」
闘蛇「インカローズ・・・・?」
どこかで聞いたことのある名前だ。だがどこで・・・・?と闘蛇が考えている間に、インカローズは何やらものすごく怪しい呪文を唱え、まるい光の球を出した。
インカローズ「さぁ・・・・双子座の巫女ともろも死ね。」
闘蛇「くっ」
インカローズは手から、出した光の球をビームに変えレンリたちに向かって撃ってきた。ここまでなのか・・・・・?闘蛇が死を覚悟した時、突然どこからか鈴の音が聞こえてきた。

『リン、リン、リン・・・・・』
鈴の音はすごく優しい音色で、心が何か温かいものに包まれるような感覚がした。そして優しい声が聞こえてきた。(お母さんの声みたいな?)
???「双子座の巫女……あなたはまだ死んではいけない存在……だから、貴方をあの人のいる世界に送ります……そして、あの日とともにこの世界にまた戻ってきて……あの人をこの世界に……」
声がやんだと思ったら、黒い小さな空間が出てきた(ブラックホールみたいな?)レンリたちはビームが当たる寸前で小さな空間に吸いこまれ、ビームには当たらなくて済んだがどこか遠くへ連れて行かれた。
インカローズ「くっ、奴のしわざか・・・・。だが、逃げても無駄だ、必ずお前が飛ばされた世界に行って見せるからな。」
インカローズはものすごく、悔しそうに言い残しその場をパッと消えた……。






 
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