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ヘタリア学園

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第六千五百十六話  花火はいい

第六千五百十六話  花火はいい
 ロシアは浴衣姿の小学生と思われる子達がきゃっきゃっとはしゃぎながら花火を観ているのを見て微笑んで言いました。
「やっぱり子供っていいよね」
「大事な視聴者さんだしな」
 脚本家さんはロシアに身も蓋もない言葉で応えました。
「あと親御さん達もな」
「イケメン俳優さんを子供さんと一緒に夢中で観るお母さん?」
「いや、童心を思い出して観るお父さんもだよ」
 こちらの人達もというのです。
「大事な視聴者さんだよ、けれどな」
「何といっても子供さん達だね」
「まさに宝だよ」
 特撮やアニメ関係者の人達にとってもです。
「だからその笑顔を守らないとな」
「うん、子供は大事にしないとね」
 ロシアも微笑んでこう言います。
「絶対に。ただ」
「ただ。どうしたんだよ」
「脚本家さんの脚本とか小説とか子供さん向けじゃないと思うよ」
 特に異形の花々はそうでしょうか、文庫版ではあらたな結末が書かれていますがそちらも大人向けの内容です。


第六千五百十六話   完


               2017・8・30 
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