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オズのジュリア=ジャム

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第六幕その十三

「そのことがね」
「オズの国は他の生きものもいるから」
 ジュリアは五人にさらにお話しました。
「外の世界ではいなくなった生きもの達もね」
「リョコウバト以外にもですね」
 リョコウバトはアメリカにいました、ですからアメリカ人のジョージはすぐに反応しました。
「いるんですね」
「じゃあオオナマケモノも?」
 ブラジル人のカルロスはこの生きものを脳裏に浮かべました。
「いるんですね」
「ステラーカイギュウもかしら」
 ナターシャはロシアの東の海にいた生きものを言葉に出しました。
「オズの海には」
「ニホンオオカミも?」
 恵梨香は日本人なのでこの生きものを思い出しました。
「いるのかしら」
「ヨウスコウカワイルカは」
 中国人の神宝はこの生きものを思いました。
「オズの国には」
「そうした生きもの達もいるよ」
 かかしが五人に答えました。
「全部ね」
「それはいいですね」
「オズの国だけにいる不思議な生きもの達だけじゃないんですね」
「そうした生きものもいるんですね」
「私達の世界ではいなくなっても」
「オズの国にはいますか」
「この国は不思議の国だから」
 木樵もこう言うのでした。
「皆いるよ」
「いない生きものはいないんじゃないかな」
 ジャックはこうまで言いました。
「ドードーもいるしね」
「あっ、あの鳥も」
「そうなんですね」
「じゃあその鳥もいて」
「他の生きものもですね」
「いるんですね」
「うん、それで僕が好きなのはね」
 特にというのです。
「オオウミガラスかな」
「ペンギンに似てるのよね」 
 ジュリアもオオウミガラスと聞いて言います。
「この生きものもいるわよ」
「とにかく沢山いるんですね」
「外の世界でいなくなっても」
「オズの国にはいるんですね」
「リョコウバトもそうで」
「他の生きもの達も」
「そのことも楽しんでね」
 そうした生きもの達に出会うこともというのです、そしてでした。 
 皆はそのお空を見た後でまた東に向かって歩いていきました、冒険の目的の一つを終えて次はそちらでした。 
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