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オズのジュリア=ジャム

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第六幕その八

 ジュリアは皆にです、こう言いました。
「じゃあ今からね」
「贈るんですね」 
 神宝がジュリアに尋ねました。
「蜂蜜とお菓子を」
「ええ、そうするわ」
「そうされますね」
「ただね」
「ただ?」
「今から贈る場所に行くから」
 そうするというのです。
「ちょっと寄り道するわ」
「贈る場所っていいますと」
 ジョージはそう聞いてこう言いました。
「郵便局とか運送の」
「そう、まさにね」
「そういえばですね」
 カルロスもそのお話を聞いて言うのでした。
「オズの国にも郵便や配達がありますね」
「そうよ、そこに行くから」
「そういえばオズの国にも」
 ナターシャはこれまでオズの国で見てきたもののうちの一つを思い出しました。
「ポストとかありましたね」
「そのポストに行くのよ」
「ポストのところに行けば」
 恵梨香も言います。
「そこからですか」
「そうよ」 
 まさにとです、ジュリアは五人にお話しました。
「オズの国は郵便と配達が一緒なのよ」
「ポストからですか」
「普通に送られるんですか」
「お手紙も荷物も」
「それが出来るんですね」
「そうなんですね」
「ええ、そうなの」
 ジュリアはにこりと笑ってです、こう言うのでした。
「だから今からね」
「ポストに行って」
「そこからですか」
「お家のご両親に送られるんですね」
「蜂蜜もお菓子も」
「そして食べてもらうんですね」
「そうなの、ポストは色々な場所にあるから」
 ものを送られるそこはというのです。
「この辺りのある場所も知ってるから」
「そこに行ってですね」
「今から」
「そうしてですか」
「蜂蜜とお菓子を送って」
「そしてですね」
「また行くんですね」
「冒険の再開よ」
 送ってからというのです、ジュリアはお菓子が入っているバスケットボックスに瓶も入れてそうして両手で大事そうに持ちつつ歩いています。
「いいわね」
「わかりました」
 五人はジュリアのその言葉に笑顔で応えました。
 そしてそのうえで、でした。一行はです。
 ポストのところに来ました、そのポストはといいますと。
 青いポストでした、五人はそのポストを見て言いました。
「マンチキンだから青い?」
「だからかな」
「黄色でも赤でもなくて」
「青いのね」
「そうなのね」
「うん、オズの国の郵便や配達はオズマが考えて作ったけれどね」
 かかしが言います。
「魔法を応用していてね」
「色はそれぞれの色のものなんだ」
 木樵も五人にお話します。
「それぞれの国のね」
「マンチキンのポストは青いよ」
 ここで言ったのはジャックでした。
「この通りね」
「カドリングのポストは赤くて」
 神宝はかかし達のお話を聞いて頷きました。
「ウィンキーだと黄色だね」
「そうだよ、勿論ギリキンは紫で都は緑だよ」
 モジャボロは笑って神宝にお話しました。 
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