ヘタリア学園
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第六千五百一話 こっちはそのまま
第六千五百一話 こっちはそのまま
銀閣寺を見てロシア妹は気付いたことがありました。
「古い建物ね」
「はい、室町時代のままです」
日本妹はロシア妹が言いたいことをすぐに察してこう答えました。
「義政さんの頃から」
「金閣寺と違って」
「初代さんのままです」
そうだというのです。
「もう何百年も経っています」
「凄く古い木造建築ね」
「はい、それでなのですが」
さらにお話する日本妹です。
「私のところでもかなり古くなっています」
「何百年も前の木造建築になると」
「保存も大変ですが」
それでもというのです。
「こうしてあります」
「そうなのね」
ロシア妹は微笑んで日本妹に応えました、そのうえで銀閣寺を見続けているのです。昔からの美しさをたたえるその建物を。
第六千五百一話 完
2017・8・22
ページ上へ戻る