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夢幻水滸伝

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第十六話 内政その十三

「あまり心配はいらない様ですね」
「そうですにゃ」
「はい、ではです」
「四国もですにゃ」
「政を進めていきましょう、では姫巫女様が戻られましたら」
 太宰も綾乃のことについて言及した。
「お話を聞きましょう」
「そやな、しかし綾乃ちゃんも」
 中里が言う彼女はというと。100
「戦めっちゃ強いな」
「あの方ご自身は武器を持たれていませんが」
「草薙の剣もそうした神具やないしな」
「あらゆる術が使え」
「大蛇やな」
「あの神具がとかく強いです」
 八つの頭と尾を持つこの大蛇がというのだ。
「ですから」
「戦でもやな」
「強いのです」
「大蛇も戦ってか」
「大蛇の強さは絶大ですので」
「戦場に出たら僕等並に強いな」
「ですから関西の領土を拡大する時は芥川君と共に切り札になっていました」
「最初からこの領土やなくてか」
「最初は播磨や紀伊は力の空白地帯でした」
 そうした状況だったというのだ。
「それを国人や勝手に好き放題しているならず者達をです」
「倒していってか」
「はい、主には降らせていっていました」
 こちら側に組み込んでいったというのだ。
「そうしていました」
「そうやな、それでどうしても従わんとか」
「あとどうにもならない者達は」
「成敗してたか」
「そうしたことをしていましたが」
「そうした時にか」
「姫巫女様も頼りになりました」 
 綾乃もというのだ。
「そして今もです」
「神星やからやな」
「お一人で戦いの勝敗を決められるまでにです」
「強いんやな」
「そうです」
 まさにというのだ。
「非常に頼りになる方のお一人です」
「刀や槍で戦うことはないけどか」
「術、そして神具のお力で」
「あの娘も強いか」
「そうです、ですから四国もです」
「組み込めたんやな」
「四国の星の者達も強いのですが」
 それでもというのだ。
「姫巫女様もおられたので」
「強いんやな」
「はい、そして海戦ですが」
「こっちは最新型の船を戦場に投入したんやな」
「それが効果を奏しました」
 中里がこちらの世界に来た時に急いで建造していたその艦達である。 
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