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女提督の航海(後悔)日誌

作者:蘭丸
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第二艦隊出撃、金剛の盾

 
前書き
第二艦隊は第三艦隊が東側の編隊を撃破後、港に向かって正面突破。最終目的である港湾棲姫の戦力を削り…
第二艦隊、旗艦金剛、僚艦、長門、鈴谷、熊野、利根、筑摩 

 
金剛「さぁ、突撃ネー!」

長門「武蔵達が進路に展開していた深海棲艦を排除してくれたからな、このまま直進すれば良いが、途中で邪魔が入るかもしれん。警戒はしておけよ」

利根「一応偵察機は飛ばしておるから大丈夫じゃ」

筑摩「何か見つければ報告が来ます。もし、偵察機が戻って来なくても何か有るという事には変わりないですし」

鈴谷「なんか艦載機妖精って鈴谷達よりも危険な目に合わされてるような…」

熊野「何ですの急に」

鈴谷「だって、普段の偵察、哨戒は無人の偵察機や哨戒機を飛ばしてるけどさ、任務や作戦の時は妖精さん載せてるじゃん?正確に敵が何処に居るかまでは飛んでもらわないと分からないし、偵察バレたり開幕失敗したら撃ち落とされるかもなんでしょ?」

長門「偵察してくれるお陰で敵の数や位置を把握出来るからある程度私達は有利に戦える」

鈴谷「でも相手の方からガンガン攻めてきたらあんまり意味無いよね…」

金剛「oh、考えても仕方ないネー…ワタシ達は先に進むだけデース」

鈴谷「うむ…何かごめんねー」

利根「む…戻ってきたようじゃの」

筑摩「良かった…え?」

長門「駄目だ間に合わんっ!」

金剛「みんなひとまず止まるネ!」

利根「これで、吾輩らの行く手を阻む奴等がおるコトが確定したようじゃのぉ」

筑摩「それも近くに」

長門「ここで立ち往生するワケにもいかんだろう、どうする金剛」

金剛「向こうからやってくるなら相手になってやるデース。適当にあしらって先へ進むヨ!」

鈴谷「退き際間違えたら、ヤバそう~やるしかないけどっ」

ーーー

レ級「ハー…サンシタガアイテカヨー」

ル級「マダウゴクナ」

レ級「ハァ?」

ル級「オマエハマエニデルナトイッテイル」

レ級「ヤーナコッタ!アタシハカッテニヤルヨ!」

ル級「チ…」

ーーー

長門「レ級が突っ込んでくるぞ!」

金剛「迎え撃つネ!」

レ級「ニッヒヒ!アテラレルモンナラアテテミナッ!」

ル級「カッテニコウドウスルナ!」

レ級「ウッサイナー!アタマガチガチニカタマッタショウモウヒンハダマッテロ!」

ル級「ナ!シッタヨウナクチヲキクナ!」

レ級「オマエヨリハシッテルヨ!」

ニ級「ッ!」

長門「情けない、そんな砲撃、効かんわ!反撃するぞ!てぇーっ!」

レ級「オラオラ!ウミノモクズニナッチマエ!」

筑摩「うっ」

利根「筑摩っ!」

熊野「鈴谷!」

鈴谷「もー!レ級相手とか勘弁してよね~っ!」

レ級「!」

熊野「背中がガラ空きですわよっ…!」

レ級「アアムダムダ!」

熊野「きゃあっ」

鈴谷「くまのんっ!この!」

レ級「ヤベッ!」

鈴谷「熊野っしっかりしてよね」

熊野「私としたコトが…不甲斐ないですわ」

鈴谷「うーん、無事で良かったー、んじゃ、反撃しましょうか!」


ーーー


レ級「ドコヲミテルノサッ!アタシハココダヨ!」

長門「なっ!」

レ級「アタシノシッポハタダノカザリジャナインダ~!バカナカンムスデモワカルヨネッ!」

長門「随分な言い草だなっ!そんなものっ!大振り過ぎて当たらないさっ!お返しだっ!」

レ級「アブネッ!オラオラッ!」

長門「ち!海面に尻尾を叩きつけて波をっ!」

レ級「アシモトフラツイテンゾ!ニッヒヒ!」

長門「い、痛くないのかっ」

レ級「サァネ~!テキノシンパイシテドウスンノサッ!
ウツヨッ!」

筑摩「辺り構わず砲撃ですかっ!仲間も巻き込んで!」

鈴谷「ちょっ!何この砲弾の嵐!避けるので手一杯なんですけどー!」

ル級「レキュウ!ランシャスルナ!ホカノカンニモヒガイガ!」

レ級「アタルヤツガワルイッ!」

ル級「レキュウ…」

熊野「巻き込まれたニ級達が沈んでゆく…回避に専念して敵艦隊の自滅を待った方が良さそうですわね!」

レ級「ホラホラ、チャントヨケナイトアタッチャウヨー!」

熊野「な、波に足をとられて上手く動けませんわ!」

長門「レ級に近づけん!」

利根「回避が間に合わんの!」

レ級「ソンナンジャ、コウワンセイキニチカヅケナイヨ!」

鈴谷「こんなトコで無駄弾撃ちたくないしー!」

金剛「港湾棲姫のfaceを拝見する前に沈められるなんて御免デース!」

レ級「アハハ!シズンジマイナッ!」

長門「くっ…長門型の装甲をナメるなよ…!」

利根「なんとか持ち堪えるんじゃ!」

ル級「レキュウ…!」

レ級「アッハハハッ!ユカイユカイ!」

金剛「こんなトコロで立ち止まってるヒマはないデース!レ級!もうオイタはお終いネー!バァァァニングゥッイージィィスッ!」

レ級「オイ!ギソウガヘンケイナンテキイテネーゾ!」

金剛「ワタシも聞いて無いネ~!でも、これで僚艦を守れて進撃も出来るなら、no problemデース!」

ル級「カンムスニコンナチカラガ…」

鈴谷「正確には艤装のトンデモギミックじゃね?」

熊野「成る程、変形する艤装を使いこなすのもレディの嗜みですのね」

鈴谷「いやいや何納得しちゃってんのさ!ま、まぁ助かったみたいだし良いか」

長門「このまま港湾棲姫の元へ進撃するかっ!」

金剛「ハイ!(艤装のトランスフォームはビックリしましたケド、港湾棲姫の戦力を削る、それがワタシ達第二艦隊の役目ネ。後は大和達が決めてくれる筈デース)ワタシについてきてくださいネー!」

レ級「ケッ!デタラメナヤツラダナッ!」

ル級「レキュウ!ドコヘユクッ!」

レ級「モウアキタ、ツキアッテランナイヨ!アトヨロシク!」

ル級「キサマァァァッ!」

鈴谷「なんかル級がかわいそーなんですけど」

熊野「鈴谷、置いて行きますわよ?」

鈴谷「ま、待って~!」 
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